ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2012-05

[全般]ギリシャとEU・IMFとの攻防

ギリシャの再選挙が6月17日に決定し、それに伴いEUやIMFからの圧力が高まり始めている。再選挙の結果EUやIMFが条件とする緊縮財政策を実施できないとなれば支援を打ち切られることになる。ギリシャ側はユーロ圏からの離脱はユーロ各国の結束にとってもリスクとなることを人質に、緊縮財政策の修正を要求することになるだろう。それに対し、IMFやEUは離脱も視野に入れながら強硬な発言などギリシャとの攻防が今後続きユーロは依然不安定な動きとなりそうだ。メルケル首相はギリシャのユーロ圏離脱を阻止する姿勢を見せたものの、一方で欧州パローゾ委員はギリシャ支援への実施条件の撤回を容認しないと発言。また、この日はECBがギリシャの銀行に対し流動性供給オペを停止するとの報道もあり欧州不安は燻る。
一方、米国住宅着工件数や鉱工業生産など米経済指標は好調な動きを示した。また、FOMC議事録では追加緩和を主張するメンバーが増えたことが明らかとなったが、市場への影響はギリシャ問題に打ち消された格好だ。ユーロは荒っぽい動きを示したが下落幅はここにきて縮小。今後はギリシャとEUやIMFなど支援側との攻防が激しくなることから市場はポジションをどちらにも傾けにくい状況になるだろう。

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[米ドル円]円金利の低下

(米ドル円日足)



リスク回避の動きによるクロス円の下落がドル円の上昇を抑えた。ギリシャ問題がくすぶる中で一旦はドル円の売りを仕掛けた投機筋だが、ここにきて日本の国債利回りが低下したことで日米金利差からの円売りに転じた。しかし、今の相場は基本的に金利相場ではなく欧州問題を中心としたリスク相場だけに短期的な動きで終わりそうだ。23.8%戻しの80円55銭で上値を昨日は抑えられ一旦は押し戻された。このレベルには下降トレンドラインが上値を抑えていることから、ここから上を目指すには別な材料がほしいところだ。
昨日発表された米住宅着工件数や鉱工業生産など好調な結果を示したがギリシャ問題で反応は限られた。今日発表される米国新規失業保険申請件数や景気先行指標が予想を上回るようであればドル買いのきっかけになりそうだが、まだ勢いが足りない。

ドル円予想レンジ:80円60銭〜79円90銭

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[ユーロ米ドル]ギリシャと支援側の駆け引き

(ユーロ米ドル4時間足)



ギリシャの再選挙が来月17日に決定したことで反緊縮策を掲げる政党が勝利する可能性が高まったことになる。しかし、ギリシャ支援の条件である緊縮財政ができなければ支援側のEUやIMFなどは今後圧力をかけて、ユーロ圏からの離脱を避けるための努力を促すだろう。それに対し、ギリシャ側も緊縮財政策の修正を求めようとすることから両者の駆け引きが強まるだろう。一先ず、このひと月はどちらに向かうか不透明ななかでユーロの下げは一服するとみる。短期的にはユーロショートの買戻しが入りやすくなるとみる。昨日の安値1.2680を底に23.6%戻しの1.2820付近までの戻しを狙う。反対に、もし1.2680を下抜けると今年最安値である1.2620付近までの下押しも頭に入れておく。

ユーロドル予想レンジ:1.2820〜1.2680

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[豪ドル米ドル]下げ止まり感から反発も

(豪ドル米ドル日足)



オージーは4月末のメーデー付近から一方的な下落が始まった。しかし、ここにきてギリシャの再選挙が決定したことで下げ止まり感が出てきた。ボリンジャーバンドの幅が急拡大したが、下限から実勢レートが離れようとしている。また、RSIも10を下回るなど売られ過ぎを示している。ギリシャのデフォルト懸念は残るものの、選挙までは一先ず時間的な余裕ができたことから、一旦は買戻しが入りやすい状況とみる。上値のめどは23.6%戻しでもありパリティーも意識しながら1.0010付近を目指して買いを入れてみる。

オージードル予想レンジ:1.0010〜0.9895

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[全般]ギリシャの再選挙決定

ギリシャ大統領は挙国一致内閣構想で各党首に妥協を求めていたが最終的に失敗。大統領は議会を解散し30日以内に選挙を行うことが決定した。次回の選挙で緊縮財政策の実行ができないとなればEUヨーロッパ連合などによるギリシャ支援が停止されると6月末には財政破たんに追い込まれる。そうなるとユーロ圏からの離脱に繋がるが、市場は既にそこまでのリスクをだいぶ織り込み始めたとみる。昨日は再選挙決定のニュース後のユーロの下落幅は結果的に100ポイント余りとそれ程大幅なものではなかった。それだけ市場はギリシャの再選挙の可能性を織り込んでいたということだろう。市場はユーロだけではなくリスクの高い原油や金、そして債務国の債券や株式などから米国や日本に資金が流れ込んでいる。クロス円も全面安となったがドル円は寧ろ上昇。ドル円の売りも一巡したとみる。ギリシャに対しEUやIMFなどの財政緊縮策実行のための強硬な姿勢を継続し、ギリシャに対しゆさぶりをかけてくるだろう。それは、結果的に選挙で緊縮策を受け入れなければ国民への負担が重くなることを示す。暫くは不安定な動きが継続することになるが、ギリシャ不安も一先ず最終的な段階に入ってきたとみる。

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[米ドル円]ドル買い先行

(米ドル円日足)



ギリシャの再選挙が決定したことでユーロの下落と同時に安全通貨の筆頭である米ドルが全面高となった。クロス円もほぼ全面安となったもののその下げ幅は少なかった。それだけリスク回避の動きからの売りが既に織り込まれていたとみる。ドル円もギリシャ政局不安からの実需筋からの売りが既に80円付近で予約が先まで入れてきたとの観測もある。寧ろ、79円割れを予想して短期の売りポジションがまだ残っており、もう一段のショートカバーが期待できそうだ。移動平均線の20日と90日線が来週にかけて交差してくることで、ドル円はそろそろ上昇に転じるとみる。目先ではフィボナッチの23.6%戻しにあたる80円50銭から5月2日高値80円60銭付近がレジスタンスとみる。

ドル円予想レンジ:80円60銭〜79円90銭

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[ユーロ米ドル]ギリシャのユーロ圏離脱も視野に

(ユーロ米ドル日足)



連立政権が敗退してから1週間余り、ギリシャ大統領は挙国一致内閣構想で各党首に妥協を求めていたが最終的に失敗。大統領は直ぐに議会を解散し30日以内に選挙を行うことを発表した。発表後にユーロは1.28ミドルから1.27前半まで下落しそのまま安値圏で引けてきた。再選挙が行われば今の状況では緊縮財政策の実施は大きく修正されることになり、EUなどからの支援が打ち切りになる。そうなればギリシャは6月にはデフォルトに陥ることは必至となり、ユーロ圏離脱も視野に入る。市場は再選挙の可能性をほぼ織り込み始めてきたが、不安感はもう暫らく継続することになるだろう。今年の最安値である1.2620付近を市場は試す展開とみる。このレベル付近まで行けば一先ず達成感も出ることからユーロ売りはそろそろ最終段階に入ってきたとみる。

ユーロドル予想レンジ:1.2900〜1.2750

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[豪ドル円]RSIが売られ過ぎを示す

(豪ドル円日足)



ギリシャ大統領は挙国一致体制内閣を構築すべく各党首と協議を続けてきたが、結果的に妥協は見いだせずに失敗。これで議会を解散し30日後の来月中旬には再選挙が実施されることになった。これを受け米ドルが全面高となり特にリスク通貨である豪ドルは対ドルで売りが強まった。しかし、同時にドル円も買いが入り結果的にこの発表後の動きは行って来い。これまで既にリスク回避からの売りが出ていたことが下げ幅は限定的となった。RSIをみると売られ過ぎのレベルである20を下回ってきたことでそろそろ底に近づいてきたとみる。61.8%戻しの78円40銭付近をレジスタンスとみてその手前から打診買いを入れてみる。

オージー円予想レンジ:80円00銭〜78円40銭(61.8%)

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