ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2017-08

[米ドル円]売り材料に敏感に反応

(米ドル円日足)


東京市場では前日のFOMC議事要旨でハト派的な内容が確認されたことでドル円は下落して始まった。しかし、豪ドル円などの資源国通貨を中心としてクロス円の買いがドル円の下値を支えた。欧州市場ではポンドやユーロが下落して始まったことでドルは全般に買いが強まりドル円はこの日の高値となる110円38銭まで上昇。しかし、NY市場で再び売りが強まりドル円は109円ミドルまで押し戻された。トランプ大統領の助言組織が解散されたことに続きコーン米NEC委員長の辞任の噂が広がるとトランプ政策への実効性の懐疑的な見方が強まった。結果的にNY株式市場が三指数ともに大きく下落し安全な債券市場に資金が流れ込むなど、ドル安円高の動きが同時に重なった。
今回の白人至上主義を巡る発言でトランプ大統領への不信感は予想外に高まり始めるなどドル円にとっては売り材料が尽きない。
東京市場でも日経平均株価が下落して始まるとみられる中で再度108円台の安値を試す展開が予想される。

ドル円予想レンジ:110円20銭~108円90銭(BB下限)

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[ユーロ円]ECB議事要旨ユーロ高への懸念示唆

(ユーロ円日足)


昨日公開されたECB議事要旨では「ユーロが上昇し過ぎるリスクを懸念」「インフレ加速の決定的な証拠不足」「金融政策の調整をより柔軟にする」「ユーロの上昇はファンダメンタルズの変化を反映している」など、将来為替相場が過度に変動する可能性に懸念が示されていたことが明らかとなりユーロ売りが強まった。
また、米国ではトランプ大統領の白人至上主義への発言の影響が拡大。NY株式市場が三指数ともに大きく下落したことでリスク回避の円買いが進行。更に米長期金利が低下しユーロドルの下落が加速したことなどからユーロ円は一日で1円30銭余り下落。
来週のジャクソンホールでドラギ総裁は新たな政策メッセージを出さないとの見方が昨日示されユーロ売りに傾き始めた矢先でもあった。
夏休み中の参加者不在の中でやや過剰に反応した感もあり、売りもそろそろ一巡する頃とみる。
サポートレベルとして前回の安値128円05銭からフィボナッチ38.2%戻しとなる127円90銭付近が意識される。このレベルを下回るようならフィボナッチ50.0%戻しの126円90銭も視野に入る。

ユーロ円予想レンジ:127円90銭(BB下限、38.2%)

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[豪ドル円]調整売りそろそろ一巡

(豪ドル円2時間足)


資源国通貨であるカナダや豪ドルがここ数日で大きく上昇した反動が入った。
昨日の東京時間に発表された豪州雇用統計では7月新規雇用者数が2.79万人と予想の2.00万人を上回り、発表後豪ドルの売りがみられたが直ぐに上昇。欧州市場にかけて87円56銭の高値を付けたものの買いは続かず上げ止まった。
NY市場ではトランプ大統領への不信感が広がり株価が下落するとリスク回避の円買いが強まる中で豪ドル円はほとんど買い戻しがみられずに下落が続いた。
豪ドル円の売りが見られるなど、円主導での投げ売りが入っている可能性が高い。
ただ、86円付近から買い始めたロングポジションの売りは目先一巡した感もあり、フィボナッチ61.8%戻しのレベルである86円24銭で下げ止まった。このレベルを明確に下回るようなら85円ミドル付近の下落も頭に入れておきたい。

豪ドル円予想レンジ: 87円10銭~86円20銭(61.8%)

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[全般]トランプ政策懸念高まる

先日のトランプ大統領の白人至上主義に対する発言が相場に影響を及ぼし始めている。
大統領発言で産業界トップが次々と助言組織から辞任する動きが強まり、大統領は二つの助言組織を解散せざるを得なくなった。元々共和党は経済界とのつながりが強く、党内でも批判が高まっている。昨日は国家経済会議(NEC)委員長が辞任するとの噂が広がるとNY株式市場は下落幅を拡大。下落の背景には減税やインフラなどのトランプ政策の実施が困難との見方があった模様。この動きは直ぐに解消されるものではなく、今後もドルの上値を抑える要因と考えられる。
また、昨日はECB議事要旨が公開されユーロ売りが加速。要旨では「ユーロが上昇し過ぎるリスクを懸念」とし、将来為替相場が過度に変動する可能性に対して懸念する意見が聞かれるなど、為替への警戒感が改めて意識された。これを受けユーロは下落するとクロス円全般に売りが強まりドル円はNY市場で109円ミドルまで下落。
NY株式市場が下落したことで安全資産である米国債券に資金が集まり長期金利が低下するなど、ドル安円高の動きが強まった。
昨日は米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や7月鉱工業生産といった経済指標が発表されたが、トランプリスクが漂う中で影響は限られた。
また、昨日はスペインのバルセロナでテロ事件が発生したことも市場の不安心理が高まりリスク回避の円買いの要因となったかもしれない。
夏休み相場とみられていた各市場はトランプ政権への不透明感が増す中でリスクに敏感になっていることから過度に反応しやすくなっている。
今日は週末ということもありドルの買い戻しの動きには注意する必要があるが、トランプリスクを背景に当面は売りに反応しやすい展開が予想される。

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[米ドル円]111円台に一歩届かず反落

(米ドル円2時間足)



東京市場では前日のNY市場のドル高の流れを継いでドル円は堅調な地合いで始まった。ただ、日経平均株価のさえない動きにつられ上値も抑えられた。欧州市場では米長期金利の上昇を受けドル円は110円95銭まで上昇。一旦は反落したもののNY市場でも110円95銭を付けたが、111円台には届かなかった。その後トランプ大統領が二つの助言組織を解散するとの報道で政権への不信感からドルは下落。更に、FOMCではインフレ鈍化への懸念が長時間議論されていたことから長期金利が低下。ドル売りがさらに強まるとドル円は110円03銭まで押し戻された。
111円台に乗せられなかったことでドルの上値の重さが意識されているものの、積極的にドルを売る材料も乏しい。北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射計画を保留したことで一先ず地政学的リスクは後退。
110円から111円のレンジ相場に入った可能性が高く、短期的には109円台は押し目買いを狙いたい。

ドル円予想レンジ:110円60銭~109円80銭(50.0%)

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[ユーロ米ドル]もみ合い相場継続

(ユーロ米ドル2時間足)



欧州市場に入ったところでユーロが急落。来週開かれるジャクソンホールでドラギ総裁が新たな政策メッセージを出さないだろうという一部関係者の話が伝わったためだ。市場ではジャクソンホールでテーパリングに言及するとの期待があった。
その後もユーロは上値の重い展開が続き1.1682まで売り込まれたがNY市場で再び上昇。トランプ大統領が二つの助言組織を解散するとの報道でドルが下落したためだ。更に、その後FOMC議事要旨で物価への懸念が予想以上に議論されていたことが伝わると更にドル売りが進みユーロは1.1780付近まで上昇するなど高値圏で引けている。
2時間足チャートを見ると途転を示すパラボリックが買いサインに転じており目先上昇が続くとみる。1.17~1.19ドルのコアレンジ内でのもみ合いがしばらく続くとみている。
昨日は一先ず底値を確認したことで今日はレンジの上限を試す展開が予想される。

ユーロドル予想レンジ:1.1820(61.8%)~1.1730

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[豪ドル米ドル]豪雇用統計で一段の上昇も

(豪ドル米ドル日足)



0.78手前で下げ止まり観が出始めていたところで豪ドルは一気に反転。
アジア市場では安値圏でのもみ合いが続いた豪ドルも欧州市場に入り米長期金利が低下したことで上昇。
NY市場ではトランプ大統領が二つの助言組織を解散したことやFOMC議事要旨のハト派的な内容を受けドルは全面安。特に資源国通貨のカナダドルや豪ドルに資金が流れ込み豪ドルは0.7934まで上昇。このレベルはフィボナッチ38.2%戻しでありボリンジャーバンドの中心線が位置することで上値が抑えられた。
先月の後半に2年ぶりの高値0.8065を付けた後に調整売りが続いたが、再び買いの動きが強まった。ただ、この動きはドル主導の動きであり一時的な買い戻しとみる。
NY市場では高値圏で引けたことで今日も豪ドル買いの勢いは強いとみてよいだろう。
短期的には押し目買いを狙いたいところだが、押し目幅は浅く0.79割れは買ってみたい。上値目途としてはフィボナッチ61.8%戻しの0.7970付近が意識される。

豪ドルドル予想レンジ:0.7970(61.8%)~0.7890

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[全般]トランプリスクとFOMC議事要旨

ドル高円安の流れがNY市場で一転。トランプ大統領への批判に加え利上げ期待が後退したことでドル売りが一気に進むなど薄商いの中で荒っぽい動きが目立つ。
昨日の東京市場では前日のNY市場で発表された米小売売上高が予想を上回り長期金利が上昇したことを好感しドルは堅調な地合いで始まった。ドル円も110円後半での高値圏で推移。クロス円も全般に底堅い動きを見せるなどリスクオンの動きが目立った。
欧州市場でもこの流れを継いでドルは堅調な地合いが続く中で欧州GDP改定値が予想を上回ったことからユーロが上昇する場面も見られた。しかし、来週のジャクソンホールではドラギ総裁が新たな政策メッセージを出さないとの報道でユーロは急落するなどアップダウンの激しい動きがみられた。
NY市場では米住宅着工件数や建設許可件数が予想を大きく下回ったものの、株式市場が三指数ともに上昇して始まるなど悪材料に対しては反応薄となった。
しかし、後場に入るとトランプ大統領が二つの助言組織を解散することを決定。白人至上主義団体への発言を嫌気して次々とメンバーが辞任したことを受けたものだ。トランプ氏の孤立が進むとの見方からドル売りが強まる中でFOMC議事要旨の内容が伝わると更にドル売りが加速した。FOMC議事要旨ではインフレ鈍化を懸念しており、物価動向にかなりの時間を費やしていたことが明らかとなった。これを受け米長期金利が低下しドルの下落圧力が増す中で110円後半まで上昇していたドル円も110円前半に押し戻されそのまま引けている。
目先のドルショートカバーが一巡したところで、ドル売り材料が重なり再び下落するなど日替わりメニューのように市場のセンチメントが変わりやすい。
北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射計画を保留したことで一先ず地政学的リスクは後退。また、FOMC議事要旨の内容も市場はある程度予想していたものであり、過度に反応し過ぎているように見える。
市場のコンセンサスが乏しく、夏休み相場で薄商いということから上下に振れやすい状況が今日も続きそうだ。

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