ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2007-10

[南ア・ランド/円]金属価格上昇を好感



南ア・ランドは突っ込み買い、南アフリカ株式市場は金属市場上昇を背景に鉱山株が買いを集めており、アフリカ全株指数は過去最高値を更新している。また、BHPビリトン(南ア・大手鉱山企業)は、2008年に鉄鉱石価格を引き上げる可能性が高く、主要企業の好調な業績が南アフリカ経済を牽引する要因となりそうだ。15円台割れを買い、17円台に迫れば利益確定を優先。

[豪ドル/円]金利水準が投資資金誘う



豪ドル/円は突っ込み買い、欧米市場で金利先安見通しが浮上する反面、インフレ懸念を背景とした商品価格上昇が経済を支えるとの見通しからオーストラリア金融市場に投資資金が流入しており、豪ドル/円は上昇基調に弾みが付いている。また、本邦景気先行き見通しが不透明化していることも強気材料となり豪ドル/円の上げ幅を拡げている。高値目標は107円00銭。

[英ポンド/円]利上げは見送りか



英ポンド/円は突っ込み買い、年内の利下げに関しては不透明性が高いが、当面は「利上げ」を実施する可能性は低いと見ている。ただ、「ノーザン・ロック取り付け騒ぎ」による混乱もようやく落着きを見せているが、金融市場混乱が英国経済に与えた影響が予想を超えていただけにBOE(イングランド銀行)の対応を含め、金融政策に対する信頼性が揺らいでいることは事実だ。高値目標は236円50銭-237円00銭。

[ユーロ/ドル]ユーロに高値警戒感



ユーロ/ドルは逆張り、信用市場混乱が米実体経済に与える影響が警戒されユーロ/ドルは上昇基調が続いている。一方、ユーロ水準がEU(欧州連合)景気に影響を及ぼしかねないとの警戒感がEU加盟国の間に拡がっており、10月後半から相次いで開催される国際会議では「ドル下落」「ユーロ上昇」が協議されると見られ、何らかの対策が決まればユーロ急落の可能性もある。1.3700ドル台割れは買い、1.4300ドル付近は利益確定を優先。

[ユーロ/円]金利先高見通しは消滅か



ユーロ/円は突っ込み買い、ECB(欧州中央銀行)は政策金利を据え置くと見ている。金融市場混乱収拾に目処が立たず、ドルが景気後退懸念から殆どの主要通貨に対し下落、対ユーロでも安値を更新している現状では「利上げ」はユーロ上昇に拍車を掛けることになる。既にEU(欧州連合)加盟国からはユーロ上昇による景気圧迫も指摘されており、ECBが金融政策を転換させる可能性も高まっている。高値目標は165円00銭。

[ドル/円]日米とも景気見通し不透明化



ドル/円、突っ込み買い、サブプライム問題に端を発した信用収縮が米景気に与える影響が警戒されるなか、前週末の海外市場では投機筋がドル売り/他通貨買いに傾き、円は対ドルで114円台に上昇した。一方、国内景気見通しも景気後退懸念が絡む米国需要後退が警戒されていることに加え、国内経済指標も企業・個人とも支出を抑える傾向が認められる。外需・内需ともに落込みが顕在化すれことになれば、景気後退に陥ることは避けられない。米景気悪化が国内景気に及ぼす影響も念頭に入れた対応を考慮する場面と言える。高値目標は119円00銭-120円00銭。

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