ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2008-02

[アイスランドクローナ/円] 振れには要注意



アイスランド・クローナは突っ込み買い、同国08年1月インフレ率は5.8%とアイスランド中銀目標を大幅に上回り、利下げを断念せざるを得ない状況(2月14日)となった。失業率が極めて低く、雇用情勢逼迫が続く現状では、政策金利を下げる余地は乏しく、金利水準は高止まりが続く見通しだ。ただ、同国経済が小規模なだけに世界的な投資資金流動性増大による影響を受けることは避けられず、買い場は慎重に選びたい。高値目標は1アイスランド・クローナ=1.80円近辺。

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[豪ドル/円] 調整売りが上値圧迫



豪ドル/円は押し目買い、過熱気味に推移する景気動向を反映してRBA(オーストラリア準備銀行)は引締め姿勢を維持することが確実視される。一方、信用収縮警戒を背景に投資資金が商品市場に流入、原材料価格は上昇傾向が一段と強まっており、豪ドルを押し上げる条件はほぼ出揃っている状況。ただ、手掛かりに欠ける場面では、ポジション調整売りが入り易くなっており、上値を圧迫される展開だ。当面、軟化する可能性は極めて低く、押し目があれば買い拾う積極的な買い方針で臨みたい。高値目標は102円00銭。

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[英ポンド/円] 利下げ観測が揺らぐ



英ポンド/円は突っ込み買い、前日に発表された英・1月小売売上高は前月比0.8%増加・前年同月比5.6%増加となり、市場予想(中央値/前月比0.2%増加・前年同月比4.7%増加)を大幅に上回った。BOE(イングランド銀行)追加利下げ観測を支持する向きが大勢占めるなか調整買いも多く、英ポンド/円も上昇した。依然として、BOE金融政策は流動性が高く、利下げを期待したポジション構築は勧められない。当面、突っ込み買い方針を維持。高値目標は212円00銭-213円00銭。

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[ユーロ/ドル] ユーロが優勢を維持



ユーロ/ドルは逆張り、米経済指標悪化を背景にドル売りが増大、ユーロ/ドルも水準を上げた。米景気後退に対する警戒感が根強いことからドル売りが入り易く、当面はユーロ優勢が続く見通しだ。反面、ユーロ圏景気にも減速傾向が鮮明化しており上値を期待できる状況ではない。また、米景気がリセッション(景気後退)入りとの判断を下すには時期尚早、当面は逆張り方針が妥当と言える。下値は1.4400ドル近辺、上値は1.4900ドル近辺か。



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[ユーロ/円] ドル下落が押し上げ



ユーロ/円は突っ込み買い、ユーロ圏景気に減速傾向が鮮明化するなか、ユーロ/円も上値抵抗が増大しているが、ドル下落に押し上げられる格好となった。景気後退に対する警戒感が払拭できず、不安定な推移が続くドル動向を反映してユーロも方向性に欠ける推移だが、ユーロ圏景気減速に対する警戒感も絡んでおり、動きを一段と複雑化している。当面は、突っ込みを買い拾う方針も妥当だが、上値基調を維持することは難しいと見ている。高値は159円00銭-161円00銭どころか。

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[米ドル/円]  株式動向次第



ドル/円は突っ込み買い、前日(米国時間)に発表された米経済指標では、米・2月フィラデルフィア地区製造業景況指数の影響が最も注目された。同景況指数はマイナス24と前月(マイナス20.9)から低下、市場では改善(マイナス10.0-11.0)が予想されていただけに、米リセッション(景気後退)に対する警戒感が再び拡大する結果となり、序盤は堅調に始まった株式市場が下落に転じ、連れてドル売り優勢に推移した。米景気後退に対する警戒感が市場に根強く、景気後退を示唆する経済指標には敏感に反応する地合と言える。反面、景気底打ちを示唆する指標にも反応も顕著であり、下値警戒感の高まりも感じられる。上下に振れる不安定な地合が続くことは避けられないが、最悪期に現れた反応とは相違が認められ、下値を探る展開とは言い難い。「売り買い」ともに利益を得る機会がある展開と見ているが、対応を誤れば、損失が重複する可能性も高く「強気・弱気」を確りと選んで確固たる方針で臨みたい。米国時間には注目される指標発表もなく、週末は株式動向に左右される展開となる見通し。レンジは105円50銭から110円00銭どころか。

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