ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2011-08

[全般]  NYダウの下落とドル売り

ドル円はNY時間に75円台に突入した。東京市場では介入警戒感が強く76円前半では買い戻しが入りやすい状況が続き朝方は一時77円手前まで上昇。短期のショートカバーを巻き込むと再び売りに転じるなどドル売りの動きは介入警戒感があろうが衰えない。
前日に米国監督局が欧州銀行の米国部に対する資金調達のチェックをしたことが次第に相場のリスクを高める。欧州市場ではLIBOでの欧州金融機関の資金調達コストが上昇するなど金融不安の影が徐々に顔を覗かせているのが気になる。
NY市場でも欧州株価の下落からNYダウも前日の急落の動きをそのまま引き継ぎ大幅下落で始まるとドルは全般に売りが強まりユーロは1.44ミドルまで上昇。ドル円も75円25銭の最安値を超えて損切りを巻き込みながら75円74銭まで下落。介入は結局この日は見られなかったものの自律反転から75円ミドルに戻された。市場は再びリスク回避の動きが強まりリスクの高いアジア通貨などを売って米国債や金、そして円やスイスに資金が流れ込む構図が再び出来上がった。
今週は26日にバーナンキFRB議長の講演を控え市場では昨年と同様に量的緩和を示唆するのではといった期待が高まっている。先週発表されたフィラデルフィア連銀製造業指数など景気減速を示す指標が相次いだことでその可能性が高いことから、市場は大分織り込み始めている。しかし、共和党などからFRBの国債買い入れによる財政赤字の拡大に批判的な意見が強まる中で実際にQE3を今の時点で行うのは難しいとみる。もし、QE3の可能性議長が示唆しなかった場合には株価が下落しドルは一時的に上昇するとみる。今週のNY株価動向と政府日銀の介入の出方を注目したい。

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[米ドル円]  75円94銭の最安値更新

(米ドル円日足)


朝方の東京市場ではドル円は介入警戒感が高まり短期のショートを巻き込んで77円付近に上昇。これでまたショートが切れポジションが軽くなったことから再び売りが並んだ。時間が経つにつれじりじりと76円25銭の最安値を試そうとする動きが強まった。また、この日WSJ紙は「財務省の中尾財務官が日本には為替市場に頻繁に介入する計画はない」との報道もありドル円の売りを誘った。
NY時間に入ると欧州株価の下落に伴いNYダウも前日と同様に続落して始まった。東京市場では介入警戒感が強かったこともあり、投機筋はNY時間の株の動きが下落するこの瞬間を狙っていたのだろう。3月18日に付けた75円25銭の最安値を売りこむと損切りを巻き込みながら75円94銭まで下落した。結局介入の動きは見られなかったものの、自律反転して76円ミドル付近まで買い戻された。
今週の26日にはバーナンキ議長の講演がありQE3の可能性を示唆すれば更にドル円の安値を試す展開が予想される。しかし、そうなればまず間違いなくドル買い介入は入るとみてよい。ドル円の下落は一方向には傾きにくい状況は変わらず、その下落幅は限られるとみてよい。下げたところでは買いを入れたい。

予想レンジ 米ドル円:76円90銭~75円80銭

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[スイスフラン円]  リスク回避のスイス買い再び

(スイスフラン円日足)

CHFJPY20110822_hiashi.jpg

(米ドルスイスフラン日足)

USDCHF20110822_hiashi.jpg

アジア市場では前日のNY市場の株価急落の影響からアジア株も全般に軟調な幕開けとなった。これを受け、リスク回避の動きからアジア通貨が全般に売りが強まると安全通貨のスイスや円などのへ資金が流れ始めた。ただ、ドル円の下値を試そうとする動きが目立ちスイスは対円では寧ろ上値の重い展開がみられた。しかし、前日に結局ペッグ制の動きは見られなかったこともあり欧州時間に入るとスイス買いの動きが始まった。更にNY市場に入るとNYダウの下落に伴いスイス買いの動きが強まり一時0.7805の安値を付けた。ドル円が75円台に突入した時でも、スイスはドル円以上に上昇し対円でもこの瞬間97円62銭を付けるなど最強通貨のスイスの本領を発揮した。しかし、依然としてペッグ制の可能性を残していることからスイスの上値を追うのも今のところ慎重な動きがみられる。対ドルでは下降トレンドが0.8付近で上値を抑えていることから、このレベルを超えられるか注目したい。スイス円の日足一目の雲は上昇トレンドが続いており、上昇トレンドラインも同じ95円ミドル付近で強いサポートとなっている。ペッグ制を実施しない限りこのレベルを下回るのは難しい。

予想レンジ スイスフラン円:98円00銭~96円00銭(雲の上限)

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[ユーロ米ドル]  ECBの国債買い入れ

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

EURUSD20110822_jikanashi.jpg

欧州時間にECBが周辺諸国の国債を購入しているとの観測が広がると、前日から売り込まれていたユーロに買い戻しの動きが強まった。今週26日に行われるバーナンキ議長の講演ではせく年と同様に量的緩和を実施する発言に市場の注目は集まる。発言次第ではドル売りに繋がることからユーロドルの底値も限られるが、積極的にユーロを買う材料もない。結局これまで同様に1.45から1.40ドルのレンジ内での動きが今週も続くと見る。一目の雲の上限に沿ってじりじりと上値を下げており今日の雲の下限である1.42ドル付近を試す展開になると見る。ここは76.4%戻しのレベルでもある。

予想レンジ ユーロ米ドル;1.4450~1.4200

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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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