ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2012-02

[全般]日銀が動く

朝方ムーディーズが英国やイタリアなど欧州6カ国の格付け引き下げ発表でポンドやユーロを中心に下落して始まった。まだ薄商いの時間帯という事もあったが、クロス円もリスク回避からの売りが出るとドル円も77円35銭まで売られ上値の重い展開となった。しかし、この日は日銀金融政策会合が行われデフレ脱却に向け資産買い入れ基金を10兆円拡大するとともに、消費者物価上昇率1%をめどとすると発表。市場はこの日銀会合にそれ程注目していなかった事もありこの報道はサプライズとなりドル円は上昇に転じ78円台に乗せてきた。一方、ユーロは欧州時間に一旦買いが強まったものの15日に予定されていたユーロ圏財務相会合が20日に延期されるとのニュースが広がると再びユーロ売りが強まった。本日決着がつくと思われたギリシャ問題は20日まで燻り続ける事になり、ユーロ売りが更に強まる可能性が高い。しかし、NY時間に発表された米国1月小売売上高が予想を下回ると米国の景気回復への懸念が浮上するなどドルとユーロは綱引き状態がみられる。目先はやっと動き出した日銀の変化がドル円をどこまで押し上げることができるか注目される。

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[米ドル円]日銀が脱デフレ宣言

(米ドル円日足)



アジア時間の朝方にムーディーズが欧州6カ国格付引き下げを発表したことでユーロやクロス円の売りによりドル円は一時77円35銭まで下落した。このままじりじりと売りが強まりそうな雰囲気が漂っていたところで日銀が資産買い入れ基金を10兆円増額すると発表。更に、中長期的な物価安定の「めど」とこれまでの「理解」という表現を変えるなど日銀がこれまでとは違った動きがみられた。市場は日銀がFRBと同様にデフレ脱却に向けて動き出したと受け取った事からドル円は上昇に転じた。欧州時間にはユーロ圏財務相会合が15日から20日に延期されるとの報道や、米国1月小売売上が予想を下回るなどこれまでドル円に対する下落のニュースに対してもドル円は下落どころか堅調に推移。日本の経常収支の大幅な落ち込みやGDPがマイナスに転じるなど円売り材料は整っていたところで日銀がやっと腰を上げた。ドル円は一目の雲を大幅に超えてフィボナッチ23.6%戻しレベルで一先ず上値を抑えられた。ドル円の上昇相場はまだ始まったばかりだが、市場は依然として疑心暗鬼のドル売りを出すところもありそうだ。しかし、国内よりも海外がこの日銀の動きに対する反応は大きい。

ドル円予想レンジ:79円00銭~78円00銭

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[ユーロ米ドル]延期された財務相会合

(ユーロ米ドル日足)



ムーディーズはアジアの早朝に英国やイタリアなど欧州6カ国の格付け引き下げを発表。これを受けユーロは売りが先行して始まった。しかし、先月既に欧州各国の格付けが引き下げられた事もあり市場の反応はそれ程大きくはなく欧州市場に入ると寧ろ財務相会合への期待の高まりから買いが強まった。ところが、この財務相会合が15日から20日へ延期されるとの報道が流れると再びユーロ売りが強まり1.3078ドルまで売り込まれたが引けにかけて買い戻しも見られた。米国の小売売上が予想を下回った事で米国景気回復への期待が後退した事でドル売りがユーロの下支えとなった。20日まで延期された事でギリシャ問題もそれまで燻る事からユーロ売りに反応しやすい地合いが続くだろう。一目の雲の中では不安定な動きになりやすい。

ユーロドル予想レンジ:1.3180~1.3025[2月6日安値]

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[ポンド米ドル]格付け引き下げを受け

(ポンド米ドル日足)



朝方ムーディーズが英国のAAA格付け見通しをネガティブに変更する事を発表するとポンドは下落。その後も上値の重い展開が続いた。ロンドン時間に入るとショートカバーの動きが強まった。その後、英国1月インフレ率が3.6%と前月から大きく下落。前月から低下するなど予想通りの数字ではあったが政府が上限とする3%を上回った事でBOEキング総裁はインフレ抑制策を財務省に報告する義務が生じた。本日BOEはインフレ率の最新予想を発表する。また、ユーロ圏財務相会合が延期された事を受けユーロの下落と共にポンドも売りが強まるなど、上値の重い展開が続いている。
一目の雲に突入した事で下落の勢いはまだ継続するとみるが、ボリンジャーバンドの位置する1.5635手前で辛うじて下げが止まった。このレベルで踏み止まるようであれば再び雲の上限に押し戻されるだろう。
ギリシャ問題は依然燻るものの、同時にドルの上値も重い事から今日はポンドの買い戻しが入るとみる。

ポンドドル予想レンジ:1.5760(雲の上限)~1.5635(ボリンジャーバンド)

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業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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