ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2013-10

[全般]リスクオンで円安ドル安

米9月雇用統計は雇用者数が予想を下回ったことでドル売りが一気に進んだ。
この日発表された9月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が14.8万人増と予想の18万人を大きく下回ったことでドルは一斉に売りが進んだ。同時に発表された失業率は7.2%と予想の7.3%を下回ったものの労働参加率が63.2%と低水準であったことから市場は雇用者数に反応。8月の雇用者数が16.9万人から19.3万人に上方修正されたが7月が10.4万人から8.9万人に下方修正された事で相殺された格好となった。結果、市場は強い雇用増が見込めないという事から量的緩和縮小が当面実施されないとの思惑が高まった。これにより、債券が買われ長期債利回りが低下し、低金利継続期待から株価は上昇。
株価の上昇により市場はリスクオンの動きが高まりドル安と同時にクロス円の上昇から円安が進むという、まさに金融相場が蘇った。
市場は常に極端な方向に傾きやすいものだが、今回もまた同様に債務問題や暫定予算、そして雇用の低迷といった悲観的な見方が支配している。一方で、いずれ緩和縮小に向かうという流れに変化がないことや、米国がデフォルトに向かう事はないという安心感も残る。
確かに、10月の雇用統計は政府機関の閉鎖による雇用への影響は避けられないが、それを先に市場が織り込もうとする動きも既にある。
昨日の雇用統計発表も終わり今後は株式市場や債券市場の動向を観ながら為替相場は方向を探る展開になりそうだ。

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[米ドル円]クロス円が底を押し上げる

(米ドル円時間足)



雇用統計発表後にドル円は一気に97円87銭まで下落し、その後は反転し98円48銭まで上昇。その後は再びドル売りが強まり98円付近まで押し戻されるなど荒っぽい動きが目立った。雇用者数の予想が下回ったことでドルが全面安になったことで他通貨はほぼ一本調子のドル安となったが、ドル円だけはほぼ発表前と変わらないレベルにいる。これは、量的緩和政策が長引くとの思惑から株式市場が堅調な地合いとなったことでリスクオンからのクロス円の買いが進んだことが背景にある。結果的にドル安と同時に円安が進んだことでドル円はほぼニュートラル状態にあるという事だ。今日の日経平均株価もNYダウに攣られて上昇すると予想され、そうなれば円安が更に進むことになる。しかし、ドル安が上値を抑えることで結果的にNYと同様に98円前半を中心に、ここから上下に大きく振れることはないとみる。
目先はクロス円の動きが中心となることから、今日の豪州CPIや英中銀金融政策委員会MPC議事録、そしてカナダ中銀の政策会議などが注目される。それでも、クロス円がどちらに振れたとしてもドルと円の動きに相殺されるため値動きは限定的とみる。

ドル円予想レンジ:98円50銭~98円00銭

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[ユーロ米ドル]今年最高値目指す動き

(ユーロ米ドル週足)


(ユーロ米ドル時間足)

EUR_USD_20131023_jikanashi.jpg


米雇用統計が発表される前のユーロドルは先週末から今年のほぼ高値に近い1.3680付近で狭いレンジのなか殆どウナギの寝床状態が続いていた。発表後は一気にドル安が進んだことで今年の最高値1.3710を上抜き1.38手前まで上昇してきた。
先週までの政府機関閉鎖やデフォルト懸念が高まったことでドルへの不信感が増したこと。雇用統計が予想を下回り量的緩和縮小時期が相当後にずれ込むといった思惑。依然として債務上限問題や暫定予算の問題が燻ぶり続けるといった悲観的な見方から、ドルからユーロへと資金が逃げているという事だろう。ドル離れという動きはまだ継続されるとみられ、ユーロドルはもう一段の上値を試す展開とみる。週足フィボナッチの61.8%戻しとなる1.3830付近が次のレジスタンスとなる。

ユーロドル予想レンジ:1.3830(週足61.8%)~1.3740

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[豪ドル円]7-9月CPIに注目

(豪ドル円週足)



依然としてオージー円の上昇に目立った衰えは見られない。
昨日の米雇用統計発表前でもじりじりとオージー円は上昇を継続。発表後はドル円が大きく下落したことで一時的に94円60銭まで売り込まれたものの、その後は一気に上昇に転じた。この時の動きをみるとオージドルとドル円は同じような動きがみられることから、オージー円の直接の取引が主体となっているとみてよいだろう。要するに、ドルとは関係なくリスクオンによる動きがオージーの買いを支えているという事だ。
昨日の雇用統計の結果米国量的緩和縮小の時期は大分後にずれ込むとの観測が高まったことで株価は上昇。目先リスクオンは継続とみてよいだろう。
今日の7-9月CPIではこれまでのオージー安や低金利政策の効果が表れていると予想される。予想通り前期比で+0.8%と前回の+0.4%を上回るようであれば今度は政策金利の引き締めという思惑が高まる可能性もあり、そうなればもう一段の買いを誘うことになるだろう。週足の一目の雲の上限である96円40銭付近が意識されるところだが、最近の一本調子の上昇でガス抜きが欲しいところだ。もし予想を下回るようであれば押し目を買っておきたい。

オージー円予想レンジ95円90銭(50%)~94円90銭

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業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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