ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-10

[全般]ECB理事会控え円からユーロへ主役移る

東京時間にドル円はリーマンショック直前となる6年1か月ぶりの110円台に乗せてきた。一先ず大台に乗せたことで達成感も漂う中で、NY市場では円買い戻しの動きが活発となり、円を中心とした相場展開が目立った。
イタリアが成長見通しを引き下げたことや、ドイツの製造業PMIが予想を下回り50を下回るなど欧州経済への警戒感が広がり、欧州株全般が下落。
NY時間に発表されたADP雇用統計は+21.3万人と予想の+20.5万人を上回ったもののドルは全般に上値の重い展開で始まった。その後発表された米製造業ISMや建設支出が予想を大きく下回ったことからNY株価が急落するなど、良い数字に反応せず悪い材料に反応。リスク回避の動きが強まると安全資産である円や米国債に資金がシフトし、円が全面高の展開となった。また、米長期金利の低下がドル円を更に下押ししたものの、ユーロやポンド、そして豪ドルなどへの影響が限られるなど、この日の主役は110円を付けたドル円となった。
一先ずドル円には達成感が漂う中で、今日はECB理事会を控えるユーロを主役とする相場展開が予想される。
ECBは先月追加緩和を実施したことから今回は据え置かれるとみられるが、注目はドラギ総裁の発言に集まる。買い取りが今月から始まるABS(資産担保証券)に加え、今後国債購入型量的緩和の可能性を示すか注目される。ただ、インフレ率が0%近くまで低下し、既にマイナス金利となる中でどこまで市場にインパクトが与えられるかは疑問だ。ユーロの下落がドル高を加速させていただけに、今日のユーロの動向次第ではドル円の動きにも影響を与えそうだ。
ただ、最も注目される明日の米雇用統計を控えているだけに大幅な値動きにはなりにくい。ADP雇用統計では雇用者増が確認されており、今日発表の新規失業保険申請件数が予想通り30万人を下回るようであれば明日の雇用統計への期待が高まる。ただ、株式市場の下落が円売りを誘う中で為替相場は小幅な動きにとどまりそうだ。

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[米ドル円]達成感から下値固めへ

(米ドル円時間足)

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特に目立った材料があったわけではないが、東京の午前中に米系などの投機筋とみられる買いが強まり110円の大台を突破。一時6年1か月ぶりとなる110円09銭まで上昇した。110円のオプション絡みの損切を狙った買いとみられるが、その後は利食い売りなども出て押し戻された。110円に乗せたことで短期的には達成感が漂い始めており、明日の雇用統計までは暫くもみ合いが続きそうだ。
1円以上の戻しとなったことで戻し売りが待ち構えているとみられ、目先は110円が重くなっている。ただ、安全資産となる米国債が買われていることから、金利が低下してもドル買い需要も強い。底値を確認できれば再びドル円の買いが強まるだろう。
今日のECB理事会でのドラギ総裁発言に注目が集まる中で、ユーロの買い戻しが強まるようであればもう一段のドル円の売りが強まりそうだ。ただ、108円ミドル付近から下は買い仕込みのチャンスとみている。

ドル円予想レンジ:109円50銭~108円50銭

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[ユーロ米ドル]欧州経済への警戒感広がる

(ユーロ米ドル週足)

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(ユーロ米ドル時間足)

EUR_USD_20141002_jikanashi.jpg

ユーロは時間足でみると一段ずつ階段を下りていくような下落が続いている。
昨日はイタリアが経済見通しを下方修正したことや、ドイツの9月製造業PMIが49.9と景気の分かれ目となる50をわずかに下回った。これを受け欧米株式市場が下落したものの、ユーロは狭いレンジでの動きに収まるなど、今日のECB理事会を控え慎重な動きがみられた。
前月に追加利下げを決定したばかりということから、今回は金利も含め追加緩和は据え置かれると予想される。市場の注目はドラギ総裁が今月から始めるABS担保証券購入以外にも国債などの量的緩和策を実施する可能性を示唆するかに集まる。追加緩和への思惑は大分織り込んできてはいるものの、インフレ率がゼロに近づく中で物価を引き上げるにはユーロ安を更に進める必要性がある。ドラギ総裁は市場に対して緩和政策のトーンを下げるような発言をすることはないだろう。米長期金利が低下しても寧ろ安全資金としての米債にユーロからシフトしやすく、ドル買いユーロ売りの流れに変化はない。

ユーロドル予想レンジ:1.2700(38.2%)~1.2500(76.4%)

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[豪ドル米ドル]今年最安値の0.8660手前で面合わせ

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

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昨日の東京時間に発表された豪州8月小売売上が0.1%と予想の0.4%を下回ったことで豪ドル売りが強まり0.8662まで下落。今年1月に付けた最安値となる0.8660とほぼ同レベルの面合わせとなった。その後、ドイツのPMIが予想を下回るとユーロ豪ドルの纏まった売りがみられ豪ドルは上昇に転じた。NY市場では株式市場が下落し米長期金利が低下したことで豪ドルが0.8748まで上昇。
結果的に高値圏でNYを引けてきたことで目先底値感もあり、今日は底堅い動きが予想される。米国株式市場の下落や米金利低下が一時的なものであれば、豪ドル買いも短命で終わるとみる。明日の雇用統計次第では今年最安値を再び試す展開とみる。

豪ドル・ドル予想レンジ:0.8800(61.8%)~0.8660(今年安値)

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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

 

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