ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-10

[全般]ドル高の勢い加速と修正

先週末に発表された米雇用統計は予想以上に雇用者数が増加し、同時に失業率の低下によりドルは全面高となった。今週はそのドル高の流れの中でBOJやBOE,そしてRBAの政策会合、そしてFOMC議事録発表といったイベントが行われる。
先週末から始まったドル高の流れを更に加速するのか、一旦はスピード調整が入るのか注目される。
先週の米9月雇用統計は雇用者数が24.8万人と予想の21万人を大きく上回った。更に、7月と8月も大幅上方修正された。また、失業率も5.9%と前月の6.1%から低下。リーマンショック前の2008年7月以来の低水準となった。労働参加率は62.7%と先月の62.8%から若干低下したものの、これだけの好結果となれば、利上げ時期が前倒しになるとの見方が強まりドルは全面高となった。結果的にクロス円のレベルに変化はなく、ドルの独歩高となっている。今回の雇用統計の結果はフェッドにとって利上げ時期を前倒しする大きな要因となるものだ。
今週は米国早期利上げ期待からのドル高基調は変わらないものの、各通貨の調整が入りそうだ。
火曜日に行われるRBA会合ではその声明文で、NZランドと同様に豪ドルの下落を示唆する文言が入るか注目される。また、この日は日銀政策会合後の黒田総裁記者会見で、急速に進んだ円安に対する発言には注意したい。
水曜日はFOMC議事録が公開されるが、メンバーの間で「相当な期間」という文言削除に関しての議論がされているようであれば更にドル買いの勢いが強まることになるだろう。
木曜日にはBOE政策会合が開かれる。米国同様に利上げの方向性をあらためて示されるようであれば対円での上昇も見込まれる。
結果的に、ドルの急速な上昇に対して、一時的にスピード調整の動きが入ったとしてもドル高の流れに変化はなく、寧ろドル買いのチャンスとみた方がよさそうだ。
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[米ドル円]株価動向を睨みながら上値試す

(米ドル円月足)


(米ドル円日足)

USD_JPY_20141006_hiashi.jpg

ドル円は東京市場からショートカバーや新規のドル買いが入り108円後半まで上昇。米雇用統計が発表されると買いが強まり109円90銭まで上昇。110円手前には利食いも含めた売りが並んだ。先週は110円09銭を付けた後に2円余り下落。短期間の調整が終わり再び市場はドル買いモードに入った。
米国雇用の著しい改善が見られたことから利上げ時期の前倒し期待が高まっている。その中で、FOMC議事録や日銀会合が更に円安とドル高の流れを助長する可能性が高まる。
FOMCでは「相当な期間」という文言削除の議論がどの程度あったのかでドル買いが加速しやすい。
一方、急速に進んだ円安に対し日銀会合後の黒田総裁の発言がこれまでと同様な内容となれば円安を容認と市場は受け止めかねない。
米国の不安定な株価動向が懸念されるものの、大きな混乱がなければドル円は再び110円台を試すとみる。
上値目途としては、2008年8月の高値110円65銭、フィボナッチ50.0%戻しの111円60銭が目先のレジスタンスとなる。
サポートは雇用統計前のレベルである108円90銭付近とみる。

今週のドル円予想レンジ:111円60銭(50%)~109円00銭

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[ポンド米ドル]ドル高とポンド高

(ポンド米ドル週足)


(ポンド米ドル時間足)

GBP_USD_20141006_jikanashi.jpg


特にポンドを売っていく材料はないが、米国利上げ期待によるドル高がポンドを押し下げている。
今週はBOE政策会合が開かれ、利上げが改めて示唆されることで下落に歯止めがかかるか注目。
先週は週初めからポンド売りの圧力が強まっており、雇用統計発表後に強いサポートと見られていた1.6050を下抜け1.59ミドルまで下落。結局ほぼ安値圏でNY引けとなり、BOE会合を前に鉱工業生産や製造業生産指数、そして住宅価格指数が発表される。予想はそれぞれ前月を下回るとの見方があり、利上げ期待の後退からBOE会合を前にポンド売りが更に強まる可能性が高い。
カーニーBOE総裁があらためて利上げに言及するようであればポンドは反発となるが、最近のカーニー総裁発言は変わりやすいことから要注意だ。
会合前にショートカバーが入ってしまうと、ドル買いの勢いが強いだけに、ポンドの戻しは限定的となりそうだ。

今週のポンドドル予想レンジ:1.6130(時間足61.8%)~1.5720(週足61.8%)
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[豪ドル米ドル]RBA会合でも上値は限定的

(豪ドル米ドル月足)


1月に付けた今年最安値となる0.8660と面合わせして反発。一旦は底値になるかと思われたが、米雇用統計で再び下落し0.8640付近まで売り込まれた。NY終値では0.8670付近で引けたものの依然として売り圧力は残る。
火曜に開かれるRBA会合では政策金利を2.5%で据え置くと予想されるが、声明文では豪ドル安を示唆するけん制発言かどの程度強いものか注目される。
既にニュージーランド中銀RBNZは口先だけではなく8月に実際に売り介入を実施している。同じオセアニア通貨としてのRBAも同様と市場が受け止めれば豪ドル売りが更に加速することになる。
もし、これまでと変わらない内容であれば一旦は買い戻しの動きが強まるとみる。ただ、米ドル買いの動きが強まる中で豪ドルの上値は限定的となりそうだ。
また、今週は豪州9月雇用統計の発表があり、失業率が先月から上昇すると予想される。
この数字は毎月予想と異なることが多く、短期的な乱高下には注意が必要だが上値では売りを出しておきたい。

豪ドル・ドル予想レンジ:0.8750~0.8320
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