ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-10

[全般]世界同時株安によるリスク回避継続

先週はIMFが来年の世界成長見通しを下方修正するとともに株式市場の一部で「アワ」のようなものが見えると指摘。その次の日にはFOMC議事録のなかで同様に世界経済成長の減速が米国のリスクであることが指摘された。特にドイツなど欧州景気減速が不安を加速させたことで世界同時株安を引き起こした。また、FOMCメンバーの中ではドル高を懸念する声も聞かれたことでドル円は下落に転じた。米長期金利は2.3%を割り込み株価も乱高下を繰り返しながら下落。世界景気減速は石油やコモディティー価格の下落を誘い資源国通貨である豪ドルやカナダドルの売りが加速した。結果的に、安全通貨である円やドルに資金がシフトしたことで、金利低下にも拘わらずドルは寧ろ強含みで推移している。
特にここにきて世界景気減速が始まったわけではないが、市場全般にポジション調整の動きが入り始めている。その背景には今月終了するテーパリングがあり、それは緩和から利上げに向かうといった米国金融政策の転換点に差し掛かっていることを意識し始めたためとみられる。
一度広がった不安感は簡単に収まるものではなく、買い過ぎた株やドル、売られ過ぎた円などのポジションの調整が今週も継続すると予想される。
ただ、これらのポジション調整が終了した時点からは再びドル高と円安の動きが本格的に始まる時である。それは大きなチャンスでもあり見逃さないようにしたい。

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[米ドル円]ドル高と円高で下落幅は限定

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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IMFやFOMC議事録要旨で世界経済成長の減速が指摘されたことや、フェッドメンバーの中でドル高懸念の声が聞かれたことでドル円は下落に転じている。また、NY株式市場の不安定な動きがリスク回避の円買いを促しドル円は107円台に押し戻されて先週は引けてきた。ただ、ユーロやポンド、豪ドルやカナダドルなどの通貨に対しては寧ろドル買いの動きが強まるなど、ドルは一枚岩ではない。安倍首相が予算委員会の中で円安が中小など一部の企業にマイナスに働くと発言したことで円の買い戻しが強まった。その後黒田総裁が円安容認発言をしたものの、影響は限られた。米国サイドではルー財務長官がドル高は米国にとって良いことだと発言したものの、フェッド内部のドル高懸念に市場は反応。ここにきて内外の要人発言がドル円の不透明感を招いた観もある。
しかし、ドルの利上げと日本の緩和政策の継続の流れに変化はない。長く続いた米国量的緩和の終焉から利上げへと転換点に差し掛かったことで、この不安定な動きは一時的な現象とみる。一旦はドルロングを手仕舞ったとしても、下げ止まりを見極めたうえで再び買いを入れていきたい。

今週のドル円予想レンジ:108円70銭(50%)~106円80銭(38.2%)

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[ユーロ米ドル]欧州経済成長の減速懸念とドル金利の低下

(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル週足)

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欧州経済減速への懸念が米国の株式市場の下落を招き、それが世界的な株式市場の下落を引き起こした。
先週ドラギECB総裁はヨーロッパの景気減速は構造的な問題で、景気回復のモメンタムを失っていると発言。特にドイツの経済成長に陰りが見え始めたことで不安が拡大している。今週14日にはドイツ政府が半期の見通しで今年と来年の成長率予想を下方修正する見通しだ。ただ、既に第2四半期にはマイナス成長に減速しており、IMFも先週下方修正している。この結果からユーロ安が更に進むかどうかは疑問だ。欧州景気減速がECBの追加緩和期待を高める一方、米国株式市場の下落にもつながりかねない。それは米長期金利の低下をもたらすことでドル安の動きが強まりユーロにとっては寧ろ上昇圧力になる。今週14日はEU財務省理事会が開かれ、欧州景気減速や地政学的リスクに対する対処策が話し合われるとみられる。また、この日はドイツのZEW景況感指数も発表され、もし予想を上回るようであればユーロの買い戻しにつながることになるだろう。
先週のユーロは上昇を仕掛けたところでボリンジャーバンドの中心線が上値を抑えたが、1.25ドルの底堅さも示した。今週は先週の高値と安値の間でもみ合いに入ると予想する。

ユーロドル予想レンジ:1.2730~1.2500(76.4%、今年安値)

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[豪ドル米ドル]世界的景気減速を懸念した売り

(豪ドル米ドル日足)


(豪ドル米ドル時間足)

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世界的な景気減速が資源需要の後退を招くとの見方から原油やコモディティー価格の下落が強まり、資源国通貨としての豪ドル売りが強まった。
週初開かれたRBA会合では懸念された通貨安誘導が想定内ということから下落後上昇に転じた。その後、失業率が予想を大きく下回ったにも拘らず豪ドル買いが強まり0.89付近まで上昇。今年の1月に付けた安値0.86ミドルで面合わせとなり、底から反発したことで当面の底を付けたとの見方もみられた。しかし、欧州を中心とした世界経済成長の減速見通しが伝わり、NY株式市場が乱高下。結果的に世界同時株安の様相を呈した。豪ドルは俄かロングのポジションを振り落としながら0.86台に再び押し戻された。
ボリンジャーバンドの幅が急拡大したことでボラティリティーが高まるものの、そろそろ縮小に入りかけている。今年の安値となる0.86ミドル手前で下げ止まるようであれば、損切を入れながら一先ず買いを入れてみるのはどうだろう。
今週は中国のPPIやCPI,ドイツの経済成長見通しなどの結果を見ながら、売りが一巡したかを見極めたい。

今週の豪ドルドル予想レンジ:0.8840(23.6%)~0.8640

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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

 

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