ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2014-10

[全般]過度な警戒感の修正

先週は世界景気減速懸念、エボラ出血熱拡大への不安感が加わり米国株価が大幅下落したことで世界的な株安を招いた。
リスク回避の動きから米長期金利は一時1.86%と昨年5月以来の低下となり、ドル円は105円前半まで下落。安全通貨の円や米国債に資金が流れ込んだ。
この株価急落の動きに対し、一部のFRB連銀総裁からは今月終了とみられている量的緩和を延長、更に拡大の可能性を指摘。このカンフル剤ともいえる効果もあり一先ずパニック状態は後退。週末の株式市場は大幅上昇となって引けてきた。
ここで、一旦冷静になって市場のこれまでの動向をみてみよう。
先週発表された米小売売上やNY連銀製造業景気指数、PPIが予想を下回った一方で新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業、そして住宅着工件数などは予想を上回るなど強弱まちまちの結果となった。市場は不安感が拡大するなかで悪い材料に反応しやすい状況となったが、全体的にみればこれまでの米国経済の回復傾向に陰りは感じられない。
先週の株価の下落は一部ヘッジファンド勢のポジション調整の動きがきっかけとされ、一時的なものとみることが出来る。これまで三指数とも高値警戒感が燻る中で、長期間続いた量的緩和終了から利上げへと金融政策の大転換を前に神経質になっていた。そこに、エボラ出血熱や世界経済成長見通しの下方修正などが重なり今回のパニック的な売りに繋がったとみることが出来る。

今週は米国経済の力強さを再度確認することでパニック後の株式や債券市場の反転の度合いを伺う注目の週となる。
今週発表の米中古住宅販売やCPI、週末の新築住宅販売件数といった指標結果に対し、好結果に市場が反応するようであればパニック相場の終了サインとみてよいだろう。
過剰なほどに警戒感が高まり、リスク回避の円買いや米債やドイツ債に資金がシフトしたその反動の動きが出やすい。大きく振れた後の反動も同じように大きく、中長期での仕込みのチャンスでもある。ただ、市場の不安感は依然として燻っており、上下に荒っぽい動きが継続するなかで、慎重な取引が要求される。

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[米ドル円]106円付近の底値を見極めて

(米ドル円日足)


世界景気減速への懸念から量的緩和が継続するとの一部FOMCメンバーからの発言などからドル安圧力が強まったものの、同時に株価の混乱も一先ず収まり始めた。
今週はまだ混乱の余韻は燻るものの、パニック的な動きは後退。徐々に冷静さを取り戻してきたことから今週のドル円はこれまでの反動の動きが強まるとみる。
今週は特に注目されるイベントや米国経済指標は少ないことから寧ろボラティリティーは低下。先週の混乱から冷静さを取り戻す機会になる。ドル円は一時105円20銭まで急落するなど、結果的にみるとセリングクライマックス的な下げとなった。その後105円50銭まで下押しした後に上昇に転じたことで目先底値を確認したとみてよい。
ただ、先週の不安定な動きが残ることから106円前半の底の堅さを見極めたいところだ。
110円を付けてから2週間余りで5円近く下落したことは、寧ろ買いのチャンスを与えてくれたともいえる。後からみると106円台というのは絶好の買い場となっているかもしれない。ただし、世界的なパニックが再び高まり105円を下抜けするようであれば、途転もありうる。
今週のドル円予想レンジ:108円80銭~106円銭

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[ユーロ米ドル]米ドル金利上昇でユーロ売り再開

(ユーロ米ドル日足)


(ユーロ米ドル時間足)

EUR_USD_20141020_jikanashi.jpg

先週はユーロ圏経済の減速懸念からユーロ売りが強まると思われたが、寧ろユーロは底堅い動きとなった。ユーロや中国の景気悪化は世界的な景気減速を招き、結果的に米国景気をも押し下げるとの見方からNY株価が暴落。米長期金利が1年5か月ぶりの低水準となりドル売りが強まったことがユーロの下支えとなった。しかし、パニック的な動きも後退し、米長期金利も上昇に転じたことでユーロ売りが再び強まる可能性が高い。今週発表されるユーロ圏やドイツのPMIが景気減速の懸念があらためて確認されるようなら売りが強まりそうだ。ただ、ドイツが景気減速を懸念し財政出動を行えば反転のきっかけとなるが、今のところその気配はみえない。
ボリンジャーバンドの下落角度が徐々に横に向き始めていることから先週の高値1.2888を天井に先週の上昇の窓を埋めながら暫くもみ合いに入るとみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2880~1.2600

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[豪ドル円]リスクオフの後退から買戻し

(豪ドル円週足)


(豪ドル円時間足)

AUD_JPY_20141020_jikanashi.jpg


世界的な景気減速懸念から原油を中心に資源国通貨の下落が強まった。しかし、先週末のNYダウは上昇に転じるなどパニック的な状況は一先ず過ぎ去った。
今週は中国や豪州、そしてRBA議事録公表等豪ドルにとっては重要なイベントを控えこれまでの下落の反動が強まるか注目される。
21日火曜日のRBA議事録要旨公表では資源価格の下落や通貨安を誘導する内容が示されると思われるが、既に織り込まれた後だけに寧ろ反発のきっかけを作りやすい。また、その日は中国の小売売上や鉱工業、GDPといった重要な指標も発表。GDPは前期7.5%から7.2%に下方修正されると予想されるが、こちらも織り込み済み。水曜日には豪CPIの発表もあり豪ドルの今後の方向性を見るうえで今週は重要な週となる。
ユーロ豪ドルの買いが先週は見られただけに、今週はユーロが下落するようであればその巻き戻しが強まるとみる。
NY株式市場が依然として不安定な動きがみられれば豪ドルも上下に激しく振れやすいものの、長期的な仕込みとしてはチャンスの時とみることもできる。

今週の豪ドル円予想レンジ:94円90銭(78.4%)~92円70銭
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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

 

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