ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-04

[全般]米経済指標と米利上げ時期

先週は米雇用統計の予想以上の悪化を受けドルが下落するかとみられていたが、寧ろユーロを中心にドル高の動きが強まった。
先週はハト派的とみられていたFOMC議事録ではタカ派色が目立ったことから、市場は6月の利上げの可能性も視野に米長期金利が上昇。ドル買いの動きが強まった。
一方で、株式市場は緩和政策が長期化するとの見方が強まり上昇。日経平均株価もつられて強気ムードが広がり一時15年ぶりの2万円台に乗せた。
しかし、これまでとは違い円と株価との連動性は弱く、全般に円高の動きが目立った。
結果的に、為替市場ではドルを中心とした動きが今週も継続するとみる。

米雇用統計の悪化は悪天候や湾岸ストなどの影響と見なされ市場は完全に無視した格好だ。しかし、今週は3月米国小売売上やCPIといった重要な指標が発表される。これらの指標が雇用統計の時と同様に予想を下回るようであれば、米利上げ時期が遅延するとの見方からドル売りが強まる可能性が高い。
また、今週からは米企業決算発表が本格的に始まる。決算内容がドル高の影響で予想を下回るようであればドル下落リスクが高まるなど、ドル高一辺倒の動きの反動に注意したい。

一方で、日米ともに株価の底堅い動きは金融相場から業績相場へ移行する変わり目とみることもできる。株高は円との連動性が薄まったとはいえ円安を促す要因には変わりない。
ドル高の調整的な売りが入ったとしても米国の利上げ方向に変わりはなく、下げたところではドルの買い需要が強まるだろう。

今週はまたECBやBOCの政策会合が開かれる。
ECBは既に量的緩和を実施したばかりであり、今回は据え置きと予想される。ユーロ圏の最近の好調な経済指標に対しドラギ総裁が強気の景気見通しを示すようであればユーロの買い戻しが強まるきっかけともなる。
また、カナダも原油の下げ止まりから、景気回復への道筋が示されるようであれば悪材料出尽くし観から買い戻しが強まりそうだ。

今週も米経済指標を中心とした米利上げ時期への思惑が交錯する中、次のトレンドを模索する動きが続くとみる。

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[米ドル円]120円を挟んでもみ合い継続

(米ドル円日足)

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(米ドル円時間足)

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米雇用統計の予想外の悪化から118円70銭付近まで下落したドル円だが、結果的に安値から2円余り上昇。早期の利上げ観測によるドルの先高観がドル円を押し上げた格好だ。

先週行われた日銀会合では次回の会合で利上げの可能性が示されなかったことでドル円は発表後売りが強まった。しかし、FOMC議事録がタカ派的な色が濃かったのでドルが全面高となり120円台に再び乗せてきた。一方、日経平均株価が15年ぶりに2万円台を回復したものの、円安にはつながらず、寧ろ利食い売りに押されるなど、ドル中心の相場展開が続いている。

120円30銭付近で上値を抑えていた日足のボリンジャー中心線を一旦上抜いたものの、勢いが見られない。
トレンドの勢いを示すDMIは-DI(下降トレンド)を+DI(上昇トレンド)が下から上抜く直前まで上昇している。ただ、トレンドの勢いを表すADXは下落傾向にあるため、ボリンジャーの上限に達する勢いはみられない。
今週は120円を挟んでのもみ合いが続くとみるが、中長期的なドル高観測は根強く、119円台での押し目があれば買いを入れていきたい。

今週のドル円予想レンジ:121円50銭~119円50銭(時間足61.8%)

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[ユーロ米ドル]ダブルトップ形成で最安値試す展開

(ユーロ米ドル日足)

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(ユーロ米ドル時間足)

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先週は5日連続で陰線が続くなど、一旦は底堅さを示したユーロだが再び下落傾向に戻り始めている。
米国早期利上げ観測の高まりからドル買いの動きが活発となりユーロはネックラインの1.0730付近を下抜けし、ダブルトップを形成。
ギリシャがIMFへ債務返済を実施するなどユーロの買い材料には反応がみられず、ドル高中心のユーロ安相場に逆戻り。
今週はその流れが継続し、再び1.05を下回り更なる底値を探る展開か、或はダブルボトムを付けて反発に転じるか悩ましい週になりそうだ。
今週はECBの理事会が開かれるが、追加緩和が見送られると予想されており、市場の注目度は低い。ただ、最近のユーロ圏経済指標は景気回復の兆しを示すものが多いだけにドラギ総裁の発言には注目したい。ユーロ安や原油安の影響から景気への強気な見通しが示されるようであればユーロの買い戻しのきっかけになる。
ただ、FRBとの金融政策の違いは明らかであり、中長期のユーロ売りの流れは継続。
ダブルトップ形成で今年最安値となる1.0463を下抜けするようであれば弱気センチメントが再び強まることになる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.0750(時間足38.2%)~1.0480(BB下限)

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[豪ドル米ドル]米ドル上昇で上値抑えられるものの

(豪ドル米ドル日足)

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(豪ドル米ドル時間足)

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主要通貨に対しドルが上昇する中で、相対的に豪ドルは対ドルで底固い動きを示している。
原油価格が下げ止まったことや、中国が景気刺激策をとるなど、豪ドルを囲む環境は徐々に改善している。先週のRBA会合では一部追加緩和期待があったものの、据え置きが決定。当面の安定した金利を維持するとの声明で、豪ドルは上昇したものの米ドル高が進んだことで再び下落。
時間足チャートでは上昇チャネルが継続。ただ、日足チャートはボリンジャーバンドの中心線が上値を抑えているものの、下向きから横ばいに変わりつつある。

今週は中国の1-3月期GDPが発表され、前期の7.3%から7.0%へ下方修正が予想される。予想を下回ったとしても、既に景気刺激策が打ち出されるとの期待もあり、豪ドルの下落も限定的となるだろう。
注目は木曜日発表の豪州雇用統計で、この数字は毎回予想外の結果が多く波乱材料となる。
上昇チャネルの下限を維持できるようであれば打診的な買いを入れていきたい。
反対に0.7530の安値を下回るようであれば、もう一段下の0.72ドルを意識した展開が予想される。

今週の豪ドルドル予想レンジ:0.7780(日足61.8%)~0.7610(時間足61.8%)

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業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
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