ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-06

[全般]黒田総裁発言でドル円急落株価上昇

想定外の黒田総裁発言がドル円の急落に繋がった。
昨日の東京市場では黒田総裁が国会答弁で「実質実効為替レートでみるとここから更に円安に振れていくことは、普通に考えるとありえない」と発言。これを受けドル円は124円60銭付近から2円余り下落した。この急落を受け、甘利経済再生相の「黒田総裁発言は趣旨が曲解されて伝わったようだ」との発言もあり一時的に買い戻しがみられたものの、その後再び下落。
黒田発言が意図されたドル円けん制発言なのかは別にしても、当面125円台の高値を意識した動きになりそうだ。
このドル安円高を受け、NY株式市場は三指数ともに大幅高。NYダウは一気に236ドル上昇。同時に米長期金利は2.5%近くまで上昇するなど、これで利上げへの可能性が更に高まったともいえる。

一方、ユーロもギリシャ債務問題の進展期待もありドイツ長期金利が1%台に乗せるなど、底堅い動きとなった。
ユーロ圏のデフレ懸念が後退しリフレを意識したユーロの買い戻しの動きが続くなど、出口戦略をも意識した動きがみられる。これは、先日ECBのドラギ総裁が金利上昇に対し特別な策を講じないとの発言が影響していると考えられる。
イエレンFRB議長も利上げ後の株式や債券市場の混乱に対する警鐘を市場に送るなど、相場の行き過ぎを抑制させようとする発言もあった。これら一連の発言を見ると、今回の黒田総裁発言もそれに準じたものと考えられる。
いずれにしても、相場の大きな転換点に差し掛かっているということだろう。
最終的に、米国が利上げ実施に入る時期が迫っていることは間違いなく、過度な株安や金利上昇、そしてドル高を是正し始めているように見える。

今日のNY時間に発表される米小売売上が、先日の雇用統計に繋がる好結果となれば株価が再び下落するリスクが高まる。そうなれば、金利は上昇しドル高に反応すると同時に、リスクオフによる円買いの動きがもう一段出る可能性もあり予断を許さない。

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[米ドル円]黒田発言でドル円買い場を提供

(米ドル円日足)


黒田総裁が東京市場の昼過ぎに「実質実効為替レートがここから更に円安に振れていくことはありそうにない」「リーマンショック前の水準が正しいという根拠はない」と発言したことを受けドル円は一気に2円近く下落した。先日の米雇用統計発表後にドル円が125円86銭まで上昇。リーマンショック前の高値が124円前半という事から、それを上抜けたことを意識したものとも考えられる。もし、このレベルを更に超えていくと2002年1月に付けた135円を目指した動きになるという懸念があったのかもしれない。ただ、今回のドル円の上昇はドル高によるもので円安が進んだわけではない。今日のNY時間に発表される米5月の小売売上が予想通り前月から1.2%上昇するようであれば早期利上げ観測が更に高まる。そうなれば、株価が再び下落することで円買いの動きがもう一段強まりそうだ。
大きなドル高の流れに変化はなく、あくまでガス抜き調整が入ったものと考えれば今回の下落は絶好のドル円の買い場といえる。
日足、ボリンジャーバンドの下限となる122円20銭付近か、その下の61.8%戻しとなる121円60銭付近が次のサポートになる。このレベルは連休明けの海外勢がドル円を買い始めたレベルでもある。

ドル円予想レンジ:123円35銭~121円60銭

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[ユーロ米ドル]ドイツ金利上昇でユーロ下げ止まり

(ユーロ米ドル4時間足)


東京から欧州市場にかけてドイツの金利が上昇し一時当面の節目とみられていた1%を上抜けしたことでユーロ買いが先行。先週の高値1.1380を上抜き1.1387まで上昇した。その後ユーロは対ドルだけではなく対円対ポンドなどの売りも散見され押し戻された。
NY市場に入ると米長期金利の上昇などもあり金利動向を見ながら上下にユーロは方向感の乏しい動きが続いた。
ドイツの金利が1%を明確に上抜くようであればユーロ圏のデフレ懸念が完全に払しょくされたという見方が強まる。そうなれば、今後ECBの量的緩和の終了という動きが広がりユーロ上昇が一気に高まりかねない。
一方、ユーロが上昇してしまうと再びデフレ懸念が高まり、ユーロの上値が抑えられることになる。結果的にユーロはまだどちらにも大きく動きにくく、暫く1.14から1.08のレンジ内での動きが予想される。
今日の米小売売上や新規失業保険申請件数が好調な結果を示すようであればドル金利上昇によるドル高ユーロ安に繋がるとみる。

ユーロドル予想レンジ:1.1380~1.1100(50%)

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[NZドル米ドル]予想外の利下げで薄商いのなか急落

(NZドル米ドル時間足)

NZD_USD_20150611_hiashi_BB.jpg

(NZドル米ドル日足)


今朝方行われたRBNZ政策決定会合では現行の政策金利3.5%から3.25%に引き下げを決定。市場は今回の会合で政策金利引き下げが見送られるとみていただけにNZドルは急落。朝の6時という最も薄商いの時間帯という事からNZドルは0.72から0.7030付近まで大幅下落となった。
市場は、今回の利下げを見送ったとしても次回に含みを持たせるとみていたことから、ある程度NZドルの下落を予想していた。
今回の利下げにより当面この低金利を維持することになれば、寧ろ材料出尽くしから最終的に買いが強まるとみている。
目先は窓を埋める動きが強まるとみており、フィボナッチの61.8%と戻しとなる0.7150付近で上値が一旦は抑えられそうだ。その後の下落でボリンジャーの下限バンドのある0.6990を下回らなければ買いを入れておきたい。

NZドルドル予想レンジ:0.7150(61.8%)~0.7000(BB下限手前)

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