ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2015-10

[全般]方向感定まらず

ECBの追加緩和期待からユーロが下落する一方で、米経済指標の悪化から年内利上げ観測が後退しドルが押し戻されるなど、方向感の定まらない動きが続いている。
東京市場は日経平均株価や中国株価が上昇したことでリスクオンによる円安が進み、ドルの下落も一先ず収まったかと思われた。
しかし、欧州市場が始まったところでノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ECBは物価目標を達成するために追加緩和が必要」と発言。これを受けユーロは対ドルだけではなく対円、そしてポンドや豪ドルなどほぼ全通貨に対して下落。ドル円も118円前半まで下落するなど、ドルの上値の重さが目立った。
しかし、NY時間に発表された新規失業保険申請件数が25.5万人と予想の27.0万人を大きく下回る好結果となったことや、9月のコアCPIが0.2%と予想の0.1%を上回ったことでドルの買い戻しが一気に強まった。同時に発表されたNY連銀製造業景気指数は予想を下回ったものの市場は無視。その後発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数も予想を大きく下回りマイナスとなったが反応は限定的となった。しかし、製造業の落ち込みは深刻で、特に雇用者数や労働時間の低下が目立った。
前日の小売売上の悪化も含め、年内利上げはないとの判断が株式市場の不安感を払しょくし、株価を押し上げたとも考えられる。
結果的に、株価が上昇したことで安全資産の米国債券が売られ金利が上昇したことがドルの買い戻しに繋がったと考えられる。
昨日はユーロが大幅に下落したこともドルの押し上げ要因となっている。
しかし、ECBの追加緩和もドラギ総裁やその他のメンバーの発言から見ると今の段階で可能性が低い。
方向感が定まらない中で、ポジションが偏ると調整が入るといった動きが続いている。
今回もドルの買い戻しやユーロ売りが終わると、再び元のドル安とユーロ高の流れに戻るとみている。

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[米ドル円]118円のレンジの下限を辛うじて死守

(米ドル円日足)

USD_JPY_20151016_hiashi.jpg

(米ドル円時間足)

USD_JPY_20151016_jikanashi.jpg

東京市場では日経平均株価や上海総合指数が予想外に上昇したことでドル円は一旦下げ止まった。しかし、前日からのドル安の流れは継続し上値は抑えられた。
欧州市場が始まったところでノボトニー・オーストリア中銀総裁の物価目標達成のためにECBの追加緩和が必要との発言でユーロ円が下落。
ドル円も同時に損切りの売りも巻き込みながら、チャイナショック後の戻し安値となる118円25銭を下回る118円10銭まで下落。
その後は買い戻しが入ったものの、再び売りが強まるとこの日の安値となる118円06銭まで下落。
NY市場に入り新規失業保険申請件数やCPIコア指数が予想以上の好結果となったことを受け再び118円78銭まで戻したがすぐに押し戻された。
しかし、NY株式市場は年内利上げが難しいとみたことで三指数ともに上昇。結局リスクオンの高まりからドル円は119円近くまで押し戻されて引けている。

短期的にトリプルボトムを形成した格好だが、ドル高への警戒感の高まりや利上げ期待の後退などから当面ドルの上値は重い。
ただ、心理的な底値となる118円を辛うじてキープできたことで、これ以上の急落は一先ず回避したとみる。
120円中心の小幅なレンジ相場を下抜けしたことで、レンジは一段下にずれ、今日はその上限を確認する動きになりそうだ。

ドル円予想レンジ:119円20銭(50.0%)~118円25銭(8月25日安値)

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[ユーロ円]ECBの追加緩和期待

(ユーロ円日足)

EUR_JPY_20151016_hiashi.jpg

欧州市場が始まったところでノボトニー・オーストリア中銀総裁が「物価目標達成のためにECBの追加緩和が必要」と発言しユーロが下落。
対ドルだけではなく対円でも纏まった売りが出てユーロ円は135円23銭まで1円30銭近く下落した。
その後は利食いなどの買い戻しが入ったが、NY市場に向けて再び売りが強まった。スペイン中銀レストイ副総裁も「ECBはQEを拡大する可能性がある」と発言したことから134円80銭まで下落。
結果的に先週の上昇幅をほぼ解消する往って来いとなった。

ここにきて急にECBによる追加緩和の話が出てきたものの、これまではドラギECB総裁やその他のECBメンバーは現段階での追加緩和の必要性は低いとの判断を示している。
しかし、ユーロは対ドルだけではなく対ポンドや豪ドルなどでも調整と思われる売りが出たことで目先はまだ上値が重い。
昨日は200日移動平均線を前に辛うじて反転したものの、再度このレベルを試す展開が予想される。
134円ミドル手前で下げ止まれば再び上昇に転じるとみる。

ユーロ円予想レンジ:135円70銭~134円60銭(200日MA)

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[豪ドル円]87円50銭の攻防

(豪ドル円日足)

AUD_JPY_20151016_hiashi.jpg

日経平均株価が上昇したことを受け豪ドル円は朝方から堅調な地合いで始まった。
しかし、87円50銭の抵抗線を上抜け出来なかったことから、後場に入ると下落に転じた。
その後も上値の重い展開が続く中で、NY時間にはこの日の安値となる86円30銭まで下落。しかし、その後NY株式市場が上昇したことでリスクオンの動きから円売りが強まると再び87円台に押し戻された。今日も強いレジスタンスの87円50銭抜けを狙った動きが強まるとみる。
87円ミドル付近は8月のチャイナショック後に何度か戻り高値となったレベルでもあり、意識される。
このレベルを上抜け出来るようであれば再び88円60銭を目指し、さらにその上のレジスタンスである92円ミドルを目指す展開が予想される。それは、ドル円の上昇が再び始まったときであり、今の段階では難しそうだ。
今日中に87円ミドルの上値の重さが確認されるようであれば、再びボリンジャーバンドの中心線となる85円80銭付近まで押し戻されるとみる。ただ、ボリンジャーバンドの中心線のトレンドは上を向いており、下げたところでは買いを入れておきたい。

豪ドル円予想レンジ:87円50銭~85円80銭(BB中心線)

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登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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