ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2016-05

[米ドル円]100円も視野に

(米ドル円週足)


日銀が金融政策の現状維持を決定した瞬間、堅調な地合いが続くと思われたドル円は一転。下落に転じた。結果的に4月前半に陥った株安円高の負のスパイラルに再び逆戻り。
今回はFOMCの結果からドル高期待も後退したことで、前回以上に円高に歯止めが掛からない状況となった。
また、ゴールデンウィーク直前という事もあり、円高が進みやすい状況が整ってしまったと言えそうだ。ゴールデンウィーク中は本邦当局からのドル買い円売り介入が難しいという事から、海外勢の円買いを仕掛けやすい事もあった。
結局ドル円は106円前半まで下落。
市場は2014年の黒田バズーカ2で上昇する前のレベルである105円前半を意識しており、後1円足らずのレベルに迫った。
そろそろ自律反転の期待が高まる頃だが、今の時点では戻しも限定的とみる。
下落スピードが急速なためにまだ売り切れていない可能性が高い。
105円で下げ止まらないようなら次の心理的なサポートとなる100円が視野に入る。

今週のドル円予想レンジ:108円00銭~ 105円20銭(14年10月安値)

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[ユーロ米ドル]円の次はユーロ

(ユーロ米ドル週足)


ECBは日銀が金融政策の現状維持を決定する前の週に既に追加緩和を見送った。その時にはユーロ買いが強まったものの、ある程度予想された決定だけにそれ程大きな上昇には繋がらなかった。
しかし、今回の日銀会合後の円高が急速に進んだことからユーロもつられて上昇幅を拡大し始めている。ユーロは対ドルだけではなく、対ポンドやカナダ、そして豪ドルといった通貨に対しても買いがみられる。他のクロス取引に火が付いた感もあり、更なるユーロ買いが強まるとみている。ただ、ギリシャ資金繰り不安が再び高まり始めており、数日中にユーロ圏財務相会合が開かれるとされ、ユーロ下落リスクも燻ぶる。
しかし、ギリシャ問題に関しては7月下旬のユーロ国債大量償還を控えていることから、それまでに何らかの打開策が講じられるとの見方もある。今回の会合のユーロへの影響は限定的とみる。
それ以上に、円高が急速に進んだユーロへの影響は大きくなりそうだ。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1750(週足BB上限)~1.1340

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[豪ドル円]クロス円ロングの投げ

(豪ドル円日足)


(豪ドル米ドル時間足)


原油価格の堅調な動きが豪ドルを支えているが、ドル円の下落によりユーロ売りが強まり、ユーロ豪ドル買いなどが散見される。今回のドル円急落の際に豪ドル円の売りが余り見えなかった。ドル円の下落が急速に進んだことで売りが出遅れた可能性が高い。
通常豪ドル円の売りが強まる時は豪ドルドルとドル円は一緒に下落するが、今回の豪ドルドルはドル円の下落前のレベルとほとんど変わらない。
ドル円の下落は継続すると予想され、計算上豪ドル円が4月8日に付けた安値80円70銭付近を下回るようなら豪ドル円の損切りが発動される可能性が高い。
次のサポートレベルは今年に入り何度も跳ね返されていた79円前半で、一旦は買いが並んでくるとみる。しかし、豪ドル円の投げが入るようなら今年の安値となる77円ミドルまで一気に下落する可能性もある。

今週の豪ドル円予想レンジ:82円90銭(38.2%)~79円20銭(1月20日安値)

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[全般]円高が他通貨の動きに変化を及ぼす

先週はFOMCと日銀会合が開かれ、結果的に円全面高となった。
先週のFOMC会合ではほぼ予想通り利上げ時期へのヒントは見られず、早期利上げ期待は高まらなかった。結果的にドル高への期待は後退する中で日銀会合が開かれた。
市場は既にマイナス金利拡大とともに金融機関へのマイナス金利適用も決定されるとの見方が広がっていた。しかし、日銀は現状維持を決定したことで市場は失望感から円が全面高。ドル円は一気に3円下落。その後ドル安の動きも強まる中でドル円は2004年10月ぶりの円高となる106円前半まで売り込まれて終了。
ドル高期待が後退し、日銀の金融政策による円安期待も消滅した。
後は円高を抑制する手段としてはドル買い円売り介入しかないという状況となった。しかし、その円売り介入は米国からのけん制発言もあり非常に難しい状況であった。
ちょうどゴールデンウィークに突入したことで、当局からの介入が出にくいという見方もあった。結局、円高が止まらずドル円投げ売り状態となった。
円が上昇したことでドルが売られる中、ユーロやポンド、そして資源国通貨は上昇。特に、円と同じような状況にあるユーロにも買いが集まりだした。
円の動きは各通貨のこれまでの動きに変化を与え始めるなど、円以外の市場の流れに変化が起き始めた可能性が高い。
今週も日本のゴールデンウィークは続くが、そろそろドル円の下落も限界に近づいたところで他通貨の動きにも注意したい。

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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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