ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2017-08

[米ドル円]北朝鮮リスクとFRBの金融政策

(米ドル円日足)

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先週末に開かれたジャクソンホールでのイエレン議長発言前にドル円は109円84銭まで買われるなど底堅い動きがみられた。しかし、議長が金融政策に言及しなかったことで失望売りが強まり109円12銭まで下落。結局その日の安値圏での引けとなった。イエレン議長の今回の発言はハト派と捉えられたが、元々慎重な内容となることは予想されており、週末のポジション調整とみてよいだろう。
ただ、その次の土曜日早朝に北朝鮮が1か月ぶりにミサイルを発射。先軍節でもあり米韓軍事演習への対抗手段ともとれるものだ。週明けシドニー市場で円高が進むとの見方もあるが一時的な影響とみる。結局グアムへの発射ではなく、それも高く飛ばしただけの威嚇射撃とみてよいだろう。ただ、それでも108円台で下げ止まるようならそれは北朝鮮問題というよりも、ドル円の上値の重さを示すものだ。
反対に、108円台での滞空時間が短いようなら、底の堅さが改めて確認され、今週は上値を試す展開が予想される。
年内利上げ観測が後退しているだけに、今週発表される米経済指標が堅調な地合いを示すようならドル買いに反応しやすい状況となりそうだ。

今週のドル円予想レンジ:110円90銭(38.2%)~108円60銭(8月18日安値)

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[ユーロ米ドル]最高値ブレイク

(ユーロ米ドル週足)

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先週末行われたジャクソンホールでのイエレン議長の金融政策に関する発言が何もなかったことでハト派的と捉えられドルが下落。ユーロドルが1.18ドル~1.18ドル後半に上昇したところでドラギ総裁のスピーチが始まった。3年前のドラギ総裁発言で量的緩和が始まったこともあったが、今回は慎重な発言にとどまった。ただ、前回公開されたECB議事要旨ではユーロ高への懸念が議論されていた。しかし、議長は世界経済が回復していることを強調したものの、ユーロ高をけん制する内容が示されなかったことからユーロ買いが更に加速。ユーロドルは8月2日に付けた今年最高値となる1.1907ドルを上抜き1.1940ドルまで上昇。終値ベースでも高値圏で引けている。
ユーロ高は欧州景気の逆風となることから敢えて量的緩和縮小に関して発言を控えたと思われるが、結果的に市場は先取りをした格好だ。
週足チャートではローソク足の実体が長い陽線となり高値を更新したことで今週もユーロ買いの流れが継続するとみる。ただ、急速なユーロ高に対して何らかの牽制的な発言には注意したい。
上値目途としては週足ボリンジャーバンドの上限が位置する1.2100ドル付近からフィボナッチ50.0%戻しとなる1.2120ドル付近が強いレジスタンスとみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.2100(週足BB上限)~1.1860

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[豪ドル円]北朝鮮リスクで買場探り

(豪ドル円日足)

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先週の豪ドル円は動意が乏しく87円から86円の狭いもみ合いレンジ取引が続いた。
先週末に行われたジャクソンホールのシンポジウムではイエレン議長発言後に86円後半まで上昇したものの、直ぐに跳ね返された。87円付近はヘッドアンドショルダーの右肩の上限ということもあり意識されるレベルでもある。このレベルを超えられずに85円50銭のネックラインを下回るようなら84円ミドルまでの下落も視野に入る。
ただ、ドル円も108円台では買いが根強いことから86円割れでは買いを仕込むレベルとみる。
先週末に北朝鮮がミサイルを発射したことで週明けシドニー市場でドル円の下落が予想され、一時的に86円付近を試す展開が予想される。86円を割り込まずに下げ止まるようなら損切りは85円50銭において買いを入れてみたい。

今週の豪ドル円予想レンジ:87円50銭(50.0%、8月17日高値)~ 86円00銭

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[全般]9月相場の始まりで相場に変化

先週は米韓合同軍事演習で始まり北朝鮮の出方に警戒感が高まったが結果的に何のアクションも見せず地政学的リスクが後退。円売りの動きがみられた一方で、トランプ大統領のメキシコ国境における壁建設資金を巡り政府閉鎖への懸念が台頭。また、債務上限引き上げ問題なども加わり市場の不安感は継続。しかし、ドル円は底堅い動きを見せた。その要因は、先週末に開かれたジャクソンホールでのシンポジウムでイエレン議長やドラギ総裁、そして日銀黒田総裁発言を控えポジション調整的な買い戻しとみられる。
そのジャクソンホールではドル売りやユーロ買いの動きが強まる結果となった。
最初にスピーチをしたイエレン議長は金融政策への言及を控えたことで利上げに消極的と市場は受け止めドル売りが強まった。また、ドラギ総裁も予想通り量的緩和縮小への言及は控えた。また、前回公開されたECB議事要旨でユーロ高が議論されていたものの、為替への言及は見られずユーロ買いが強まった。結果的にユーロが最も強い通貨となった。
その後に黒田総裁は「非常に緩和的な金融政策を続けていく必要がある」「FRBとECBを注視するが、日銀は日本の状況に対応していく」と発言したが、NY市場が終了した後ということもあり反応は週明けに持ち越された。
結果、NY株式市場は利上げ期待の後退により上昇。米長期金利は低下するなどドル安と円安の動きが重なりドル円は109円前半で下げ止まった。
今週は米国7月PCEコア・デフレーター、ISM製造業景況指数といった重要経済指標が発表される。特に週末に発表される米雇用統計は市場の注目を集めることになる。8月は夏休み休暇が入ることから雇用者数などの数字が大きく振れる可能性が高い。また、9月4日がレイバー・デーで米国が連休前ということから波乱含みの相場展開が予想される。
北朝鮮の地政学的リスクやトランプ政権の脆弱性、そして債務上限引き上げ法案など市場の懸念材料は依然として変わらない。しかし、地政学的リスクにしても市場の反応は徐々に鈍くなりつつある。債務上限問題でもこれまで何度か危機に直面してもデフォルトは最終的に回避されている。トランプ政権もすでに期待感はなく、寧ろ税制改革などに積極的な姿勢が示されるようならドル買いに反応しやすい。
不安感が漂うものの9月相場に突入することからこれまでの停滞した相場が動き出す可能性が高い。
ポジション的には過度に売られ過ぎのドルや買い過ぎた円の巻き戻しが入りやすい相場展開となるのか、或いは、更にリスク回避による円買いが一段と進み、利上げ期待の後退からドル売りが強まるのか。全般的に見ると前者の動きが強まるとみている。
いずれにしても、これまでの停滞気味の相場が9月に入り変化しやすいことは頭に入れておきたい。

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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

 

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