ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2017-10

[米ドル円]北朝鮮リスク後退でドル円反発も

(米ドル円日足)


米雇用統計を前にドル円は113円付近までじり高で推移。雇用統計では非農業部門雇用者数変化が7年ぶりのマイナスとなったがハリケーンの影響ということでドル売りに繋がらず、平均時給が予想を上回ったことを好感。ドル円は113円43銭まで上昇。しかし、北朝鮮が米西海岸へのミサイル発射の可能性を仄めかしたことで112円60銭付近まで下落して引けた。
週末に北朝鮮が何も挑発行為に至らないようならドル円の買い戻しから始まるとみる。ただ、10日火曜日は北朝鮮労働党創立記念日ということから緊張は継続。結果的に軍事衝突に至らないようなら雇用統計発表後の高値113円ミドル付近を再度試すとみる。

米長期金利の上昇や好調な米経済指標からユーロやポンドなどの主要通貨に対してドルは上昇。しかし、ドル円は113円を挟んでのもみ合いが続いた。
先週はNY株式市場が三指数ともに史上最高値を更新するなどリスクオンの動きが強まったが円売りに反応していない。米税制改革の進展や年内利上げ観測が改めて意識されるようなら出遅れ感のあるドル円に対する買いが入るとみている。
ボリンジャーバンドの上限も徐々に上昇。今週は7月11日に付けた高値114円ミドル付近に到達するとみる。

今週のドル円予想レンジ:114円50銭(7月11日高値、BB上限付近)~112円00銭(38.2%)

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[ポンド円]下げ止まりの兆し見えず

(ポンド円日足)


10月に入りポンドの下げが一段と加速している。
9月中旬にBOEの利上げ観測が高まりポンド円の上昇が始まったが9月中旬で上昇も一服。今月に入りポンド売りの勢いが加速しポンド円は先週末に147円割れ直前まで下落してほぼ安値圏で引けている。下落要因としては利上げペースが当初よりも緩やかに上昇することが示されたこと。また、EUとのブレグジット交渉でメイ首相への批判が高まり辞任の可能性が出てきたことなどが要因と考えられる。
ポンド円はフィボナッチ38.2%戻しとなる147円70銭付近にボリンジャーバンドの中心線もあり、先週末にこのレベルを割り込んだことから一段の下落が予想される。次の下値目途としては半値戻しの146円10銭付近となる。しかし、依然として勢いが強く下げ止まりの兆しが見えないことからフィボナッチ61.8%戻しとなる144円50銭付近が視野に入る。

今週のポンド円予想レンジ: 147円70銭(38.2%)~144円50銭(61.8%)

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[豪ドル米ドル]0.78ドルのサポートを割り込んだものの

(豪ドル米ドル日足)


米長期金利の上昇からドル高が進む中で豪ドルドルはダブルトップのネックラインとみられていた0.78ドル付近を下回ったことで売りが加速。
先週末のNY市場では米雇用統計の結果を受け0.7770ドルから0.7733ドル付近まで下落した。しかし、その後北朝鮮リスクの高まりから再び0.7770ドルまで戻すなど往って来い。まだ完全に下抜けたとは言えないが、次に0.78ドル付近で上値を抑えられるようなら再度下値を試す展開が予想される。
先週はRBAが緩和政策継続姿勢を示したことが豪ドルへの失望売りに繋がった。
また、トヨタが先週で豪州での生産を終了したことや、GMも月内に生産を終了することから豪ドル売りの玉がここにきて入っている可能性もある。
更に、米国年内利上げ期待からドル高が豪ドル売り圧力となっている。
0.78ドル付近で頭を抑えられるようなら豪ドル売りを出してみたい。

今週の豪ドルドル予想レンジ:0.7835~0.7630(61.8%)

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[全般]北朝鮮リスクと米利上げ期待

先週末に発表された米雇用統計は結果的にドル買いを促すものとなったがその後北朝鮮報道で押し戻された。今週はリスクと強い米経済による利上げ期待が混ざり合う中で最終的にドル高の動きが強まるとみる。
先週末発表された米9月雇用統計で非農業部門雇用者数変化が-3.3万人と予想の8.0万人を下回った。マイナスに転じるのは7年ぶりとなったが市場はハリケーンの影響との見方から市場の動揺は限られた。一方で失業率が4.2%と予想の4.4%を下回ったことや注目の平均時給が0.5%と予想の0.3%を上回ったことからドルは全面高。ドル円は7月14日以来の113円43銭の高値を付けた。その後調整的なドル売りが強まる中で北朝鮮が「週末に米西海岸に到達可能なミサイルの発射用意が整った」との報道でドルは下落幅を拡大。ドル円は112円63銭まで押し戻されるなど荒っぽい動きとなった。
先週全般を見るとISM製造業景況指数・ISM非製造業景況指数などが予想を上回り自動車販売も好調な結果が示されるなど強い米経済が改めて意識された。また、雇用統計でハリケーンとは関係なく賃金の伸びが示された。雇用者数に関しては10月の結果を見る必要があるものの、FRBの利上げ期待を一層高めるものとなった。
ただ、北朝鮮リスクは暫く市場の懸念材料としてドルの上値を抑えることになりそうだ。
もし、報道通り米国に対してミサイルを発射するようなら週明けシドニー市場(東京市場は祝日で休場)でドル円の下落は更に加速するとみる。反対に、何もアクションがなかったとしても10月10日は北朝鮮労働党創立記念日となることからドル円の買い戻しの動きも限定的となりそうだ。
いずれにしても北朝鮮の挑発的な報道に関しては実際に軍事衝突といったものがなければ短期間で買い戻しが入ることは過去に何度も見られており買い場とみることもできそうだ。

先週は米下院で2018年会計年度予算決議案が承認されたことで今週は税制改革への協議が進展すれば株式市場は好感。また、決算発表も始まることから株式市場は3指数ともに史上最高値更新の可能性が高い。複数のFRBメンバーが利上げに積極的な発言もあり米長期金利も上昇するなど、最終的にドル買いの流れは継続するとみる。
先週からクロス円の下落がドル円を抑えたことで、リスクオンによる円安の動きは出遅れた感もある。
北朝鮮リスクが後退しリスクオンからのクロス円の買いも強まるようなら、出遅れ感からドル円が大きく反発するとみている。

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