ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2018-03

[米ドル円]米雇用統計の賃金動向に注目

(米ドル円時間足)


トランプ大統領が鉄鋼やアルミなどの輸入関税の文書に署名したが、カナダやメキシコに対して金属製品に追加関税することを適用除外とした。また、日本などの軍事同盟に対しても検討するとの発言で市場には過度な保護主義的姿勢への懸念が後退。円はドルだけではなくクロス円でも上昇するなど全面安となった。
今日は注目の米2月雇用統計が発表され、賃金上昇に注目が集まる。
先月は特殊要因による上昇との見方もあり今回は前月を下回ると予想される。
予想通りであればドル円は107円を試す展開が予想されるが、もし前月並みの上昇となれば105円ミドル付近までの下落も視野に入る。
しかし、円はこのひと月で買われ過ぎた感もありポジション的にはドル円の下値は限定的とみる。
もし、105円ミドルに届かないようなら買いを入れてみたい。

ドル円予想レンジ:106円80銭(61.8%)~105円80銭

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[ユーロ米ドル]ドラギ・マジック

(ユーロ米ドル8時間足)


昨日のECB理事会では前回の「必要ならQEの規模や期間を拡大する可能性」が削除され「必要ならインフレ目標と一致したインフレの道筋において持続的な調整を行う」と変更されたことを市場はタカ派的とみてユーロが上昇。ユーロドルは1.2370ドルから1.2446ドルまで買われた。しかし、その後ドラギ総裁の記者会見ではトランプ大統領の保護主義の高まりはリスクとしたことや、インフレ見通しが下方修正されたことで下落に転じた。
声明内容はタカ派的であった一方ドラギ総裁の慎重な姿勢が示されたことでユーロ上昇は抑えられるなどドラギ・マジック復活といった印象だ。
結局ユーロドルは1.25ドルから1.21ドルミドルのレンジ相場に入った可能性が高い。
フィボナッチ61.8%戻しの1.2260ドルを下回るようならレンジの下限となる1.2150ドル付近が次の下値目途となる。

ユーロドル予想レンジ:1.2370~ 1.2260(61.8%)

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[カナダドル円]関税適用外で上昇

(カナダドル円日足)


トランプ大統領はNAFTA交渉を進めるためカナダやメキシコに対しては輸入制限の適用外にするとした。これを受けカナダ円は81円後半から82円ミドルまで上昇し高値圏で引けている。
一先ず安心感が広がったものの、今後もNAFTA問題が燻るなかで上値も限定的とみる。
今日は米雇用統計と同時刻にカナダ雇用統計も発表される。
カナダの2月新規雇用者数は前月のマイナス8.80万人から2.10万人の増加に転じると予想される。前日に開かれた政策会合ではこれまでの内容を踏襲するものとなったが、カナダ経済自体は強くいずれ追加利上げに踏み切るとの見方が根強い。
ここ1週間ではボリンジャーバンドの下限が下支えするように81円40銭付近で下げ止まりの兆候が見られる。
今日の雇用統計の結果が予想通りであれば週末ということもありカナダドルのショートポジションの巻き戻しが入る可能性が高い。
81円40銭に損切りを入れながら82円付近では買いを入れていきたい。

カナダ円予想レンジ:83円30銭(50.0%)~82円20銭

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[全般]過度な保護主義懸念後退

昨日はECB理事会の政策会合やトランプ大統領の輸入関税文書署名などの重要イベントが一先ず終了し、ECB理事会は期待ほどタカ派的ではなかったことや、米国の保護主義的な通商政策への過度な懸念が後退したことでドル高が進んだ。
昨日の東京市場では米国の輸入関税に対してトランプ大統領が一部適用除外を検討しているとの見方から安心感が広がりドル円は116円台前半で底堅く始まった。
しかし、後場に入り日経平均株価が下落に転じると円買いが進みドル円は105円台に押し戻された。
欧州市場で米長期金利の低下幅が縮小されたことや日銀のETF買い入れなどでドル円は上昇に転じた。
この日開かれたECB理事会での声明文で量的緩和の規模や期間の拡大する可能性といった文言が削除されたことでユーロは上昇。しかし、ドラギ総裁は慎重な姿勢を示したことで下落に転じるなどドラギ・マジックがみられた。
NY市場ではトランプ大統領が鉄鋼の輸入関税の文書に署名。
メキシコやカナダは関税から除外することを明らかにしたことでカナダドルは上昇。
また、軍事同盟国に対して検討するとしたことで保護主義的な政策への過度な懸念が後退。NY株式市場は三指数ともに上昇したことでリスク回避の動きが後退し円が全面安となった。
市場全体に安心感が広がる中で今日は注目の米雇用統計が発表される。
前月には予想以上に賃金が上昇したことで利上げペースが加速するとの見方から世界的な株安を招くきっかけとなった。
今回はその賃金の伸びがどの程度かが注目される。
2月の平均時給(前年比)は2.8%と前回の2.9%を下回ると予想され、予想通りであれば株価上昇で円安の動きが継続。反対に、予想を上回るようならリスク回避の円買いにつながりかねない。
週末であり、市場の注目度が高いことから発表直後は上下に振れやすいのでできるだけポジションは少なめで臨みたい。

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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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