ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2018-09

[米ドル円]110円の底堅めから上値試す展開

(米ドル円日足)


トランプ大統領が日本に対して貿易赤字削減を求め強硬策を打ち出すとの発言でドル円は一時110円38銭まで下落した。NAFTA交渉や中国への追加関税、そして新興国通貨の下落といった円買い材料に事欠かない。しかし、それでも110円を割り込まなかったことは寧ろ底の堅さを示すものだ。
既に円にとっての売り材料は出尽くし観もあり、今週は下値を固めてから上値を試す展開を予想する。
雇用統計も含め先週発表された米経済指標は米国経済の強さを示すものとなった。今週はFOMC幹部の講演が相次ぐ中で利上げに前向きな姿勢が多く示されるようならドル買いの動きも加わりドル円は112円方向を試す展開を予想する。

今週のドル円予想レンジ:111円90銭(BB上限、61.8%)~110円10銭(BB下限)

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[ユーロ米ドル]ECB理事会で早期利上げ示唆も

(ユーロ米ドル日足)


今週はECB理事会が開かれるが声明では貿易摩擦問題やトルコなどへの金融機関の債務問題などから利上げに慎重な姿勢が示されるとの見方もある。しかし、既に市場はそれらを織り込む形でユーロ売りが進んだことから、寧ろ利上げに前向きな姿勢が示される可能性も高い。そうなればユーロのショートカバーによる反動の動きが強まりかねない。
ECBは年内にQEを終了し来年秋以降から利上げに踏み切ると見込まれる。しかし、米国が既に利上げにより正常化に向かう中でECBも早期利上げを模索する動きがみられる。
ただ、イタリアの政治や雇用不安などが燻る中でユーロの上値も限定的とみる。
上値目途としては7月に何度か上値を抑えられた1.1750からボリンジャーバンドの上限が位置する1.1780付近が強いレジスタンスとして意識される。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1780(BB上限)~1.1520(50%)

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[トルコリラ円]トルコ中銀利上げ幅に注目

(トルコリラ円日足)

TRY_JPY_20180910_hiashi.jpg

トルコリラの下落が止まらないことや、8月のCPIが予想以上に加速した事からトルコ中銀TCMBは「9月の政策会合で金融スタンス調整を行う」と発表。これまでエルドアン大統領が利下げを要求していただけに市場には独立性を維持しようとするTCMBの動きを好感。リラは下げ止まり、週末には上昇に転じた。
市場は現行の17.75%から21.0%へと3.25%の大幅利上げを予想しており、もし利上げ幅が小さければ失望売りが強まる。反対に、予想以上の利上げ幅となれば寧ろ不信感が広がりリラ上昇後は再び下落に転じる可能性が高い。結局のところ金利政策だけでは政治リスクを払しょくすることは難しく最終的にリラの下落を止めるのは難しいとみる。
上値目途としてはフィボナッチ61.8%戻しとなる18円10銭かボリンジャーバンドの上限となる19円08銭がレジスタンスとみる。もし戻り高値の19円40銭を上抜けるようなら当面底値を付けたとみる。

今週のトルコ円予想レンジ:18円10銭~16円00銭

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[全般]日米、米中貿易摩擦懸念と堅調な米経済

米中貿易摩擦に加え日本に対してもその矛先を向けてきたトランプ大統領。リスク回避の円高が進むと同時に米8月雇用統計やISMなどで好調な米経済を示すなかドル買いの動きも強まりドル円は膠着状態が続く。
先週末に発表された米8月雇用統計は雇用者数が20.1万人と予想の19.1万人を上回った。また、平均時給も2.9%と前月2.7%を大きく上回った。これは約9年ぶりの高い伸び率となった。
先週発表されたISMは製造業、非製造業ともに大きく上昇したことなどから市場はFRBの利上げ期待の高まりから米長期金利が大きく上昇しドル買いが進んだ。
一方、NY株式市場は金利上昇を嫌気し3指数ともに下落したことでリスク回避の円買いの動きも見られた。しかし、リスクオフはドル買いも同時に促すものであり結果的にドル円は底堅い動きを堅持した。
トランプ大統領は先週末に日本に対しても貿易赤字削減を求め強硬姿勢で臨む考えを示すなど円高リスクが高まった。カナダとのNAFTA協議が難航し中国に対して制裁関税第3弾をちらつかせるトランプ大統領。新興国通貨の下落などもリスク回避の動きを加速させるものとなった。しかしドル円は110円ミドル付近で下げ止まり反発するなど寧ろ底値の堅さが意識された。
先週からの日米や米中貿易摩擦の懸念の高まりやNAFTA交渉の行方の不透明感などのリスクが燻ると同時に米経済の底力を改めて確認する動きとの綱引きがどちらに傾くかに注目が集まる。
既に対日への圧力が示されたことで市場は最小の衝撃を吸収。カナダとのNAFTA交渉も月末までには何らかの決着がつくとの見方が多い。また、中国への追加関税にしても大分織り込まれ始めている。
寧ろ、これらの問題解消のニュースが少しでも出ればリスク回避の動きが後退し円安に反応しやすく、ドル円クロス円ともに上値を試す展開が予想される。
今週はBOEやECB、そしてTCMBの政策会合を控えポンドやユーロ、そしてトルコリラの動きに注目が集まりそうだ。
ドル円は膠着状態が続くとみられるだけにクロス取引の方が儲けのチャンスは大きい。

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業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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