ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2019-06

[米ドル円]メキシコ関税を巡る攻防

(米ドル円日足)



メキシコに対する追加関税が10日に発表される予定で、この結果次第で今週のドル円の行方が左右される。
もし、実施されるようなら先週のドル円安値107円82銭を下回る可能性が高まる。
一方で、市場ではFRBの利下げ期待が一層高まり金利低下に伴うNY株式市場の上昇に繋がる。リスクオンの円安の動きが強まることでドル円の下値も限定的とみる。
反対に、メキシコと合意に至るようなら市場に安心感が広がりドル円は109円台を試す展開も予想される。
いずれにしてもドル高と円高、ドル安と円安のどちらかの綱引きが予想されることからドル円は当面狭いレンジ内での動きが続くことになる。
ただ、一目均衡表を見ると13日に雲のねじれがみられることから相場の転換になるか注目される。

今週のドル円予想レンジ:109円60銭(38.2%、BB中心)~107円50銭(1月4日安値)

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[ユーロ米ドル]下降トレンドライン上抜く

(ユーロ米ドル日足)



先週のECB理事会で利上げ時期を半年先送りしたことで本来ユーロ売りに繋がるものの、上昇に転じた。市場では利下げ期待が既に高まっていたためだ。また、ドラギ総裁が景気に楽観的な見方を示したこともユーロ買いを促した。
結果的に1.1ドル付近のダブルボトムを形成し下降トレンドラインを上抜いたことで今週は一段のユーロ上昇の動きが予想される。
先週末の米雇用統計の悪化により米長期金利が1年9か月ぶりの低いレベルまで下がったこともユーロ買いに拍車をかけた。
ECBは期間を延長したものの利上げスタンスを変えていない。
一方、FRBは近いうちに利下げを実施する可能性があることから金融政策の違いによるユーロ買いも出やすい。
ただ、イタリア財政赤字問題やブレグジット問題などの難問を抱えていることから上値も限定的とみる。

今週のユーロドル予想レンジ:1.1400(61.8%)~ 1.1200(BB中心)

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[カナダドル円]好調な労働市場と原油高

(カナダドル円日足)



先週末に発表されたカナダの5月雇用統計は雇用者数が2.77万人と予想の0.8万人を上回った。また、失業率も5.4%と予想の5.7%を大きく下回ったことでカナダドルは上昇。
対円でドル円が下落したことで相殺されたがその後NY株式市場の上昇による円安が進みカナダ円は81円56銭まで上昇。この日の高値圏での引けとなり週明けも底堅い動きが予想される。
原油価格も一先ず50ドル付近で下げ止まり反発。また、メキシコ問題のカナダへの影響はなくカナダドルは買いやすい状況といえそうだ。
ただ、ボリンジャーバンドの中心線が81円ミドルに位置することから一先ず上値は抑えられた。
メキシコへの関税引き上げが回避されるようなら一段と円安が進むことでこのレジスタンスを上抜くきっかけとなりそうだ。
上値目途としてはフィボナッチ50%戻しでありボリンジャーバンドの上限となる82円60銭近辺が意識される。

今週のカナダ円予想レンジ:82円60銭(50%、BB上限)~80円80銭

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[全般]メキシコ関税見送りでリスクオン

先週はメキシコ関税を巡り楽観的な見方が広がる中でNY株式市場は大幅高となりリスクオンの円安が進んだ。一方でFRBの利下げ期待による債券利回りの低下によりドルが全面安となった。週末に発表された米5月雇用統計では雇用者数が予想を大きく下回ったことでドル安が進み同時にNY株価は続伸。結局週を通してドル安円安の綱引き状態が続いたことでドル円は狭いレンジ内での動きとなった。

先週末に発表された米5月雇用統計では雇用者数が7.5万人と予想の18.5万人を大きく下回ったことでドルは全面安となった。この結果を受け市場はFRBの利下げ観測が一層高まり金利は低下。株式市場は金利の低下を好感し3指数ともに大幅高となるなどリスクオンの円安が進んだ。また、メキシコ関税問題を巡りトランプ大統領が「メキシコと合意の可能性は十分ある」とツイッターで発言したことも市場に安心感を与えた。

そのメキシコへの関税引き上げを先週末トランプ大統領は無期限で見送ることを決定した。
この結果を受け市場には安心感が広がり週明けからリスクオンの円安が進みやすい地合いで始まると予想される。
元々メキシコへの関税引き上げをトランプ大統領が言い出しNY株式市場が下落したことでドル円クロス円が急落しただけに、その反発が期待できそうだ。
既にユーロやポンド、そして資源国通貨が対ドルで上昇し始めており、クロス円の買いが一層進むことからドル売りが強まることになる。
同時に低下した米長期金利の反動から金利上昇に繋がるようならドル高の動きと同時に株価への影響も懸念される。
いずれにしても、依然として激化する米中貿易摩擦問題も燻る中で全般にリスクオフの動きは長期化しており積極的なドル円の買いは出にくい。
ただ、過度なリスクオフの動きは後退し短期的には楽観的なセンチメントが広がる中で今週は円安の動きが強まるとみる。

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業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

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