[ユーロ米ドル]ユーロ上昇にブレーキも
ドラギECB総裁の発言で市場はECBが9月の理事会で量的緩和縮小を発表するとの見方が広がった。ユーロはこれまで上値を抑えていた強いレジスタンスである1.13ドルを上抜くと損切を巻き込みながら1.14ミドルまで上昇。ほぼ高値圏で引けており今週もユーロ買いが先行して始まるとみてよいだろう。市場は9月の理事会で来年からの量的緩和の縮小をアナウンスするとの観測が広がっている。
経営難に陥っていたイタリアの銀行への公的資金導入や7月に期限を控えるギリシャへの追加融資も決まるなど、欧州問題も後退。市場の注目は金融政策に移る中でドラギECB総裁の発言はユーロ買いに火をつけた格好だ。
一旦は週足ボリンジャーバンドの上限で上値が抑えられたが、バンドの幅は拡大しており勢いが強まっている。1.13ドル付近を抜けてからのユーロ買いは始まったばかりでポジション的にはそれ程荷もたれ感は見られない。
ただ、米長期金利も上昇に転じていることからドル買いの動きがユーロの上昇にブレーキをかけている。
昨年5月に付けた高値1.16前半が一先ず目先の上値ターゲットとみるが、ドルの上昇が限られるようならフィボナッチ61.8%戻しとなる1.17前半も視野に入る。
今週のユーロドル予想レンジ:1.1610~1.1400
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