[全般]中国追加緩和でも市場は半信半疑
ドル円やクロス円は前日の大幅安から一時反発に転じたが、アジア株全般に再び売りが強まりリスク回避による円買いの動きが強まった。
上海総合指数は節目とみられた3000を引け値ベースでも下回る2964と7.6%下落。中国政府はこの下落を重視し、政策金利で基準金利を0.25%、預金準備率を0.5%同時に引き下げることを発表。これを受けドルの買い戻しが強まりドル円も120円台に押し戻された。
NY株式市場でも中国の追加刺激策を好感し寄り付きはしっかりとした動きで始まった。しかし、中国の利下げは再び人民元の切り下げにも繋がりかねず続落した。これを受け、一旦買い戻しが入ったドルも再び下落に転じるなど中国景気の先行き不透明感は払しょくされず、不安定な動きは暫く続くとみてよい。
米国9月利上げ期待もここにきて大きく後退。早朝にはロックハート・アトランタ連銀総裁が利上げ時期をこれまで9月としていたが「今年開始」と修正するなど、利上げ期待は後退している。一方、米長期金利や原油価格、金などは上昇に転じるなど、これまでの下落に対する反動がみられた。これらの動きが修正の動きなのか、それとも反発の兆しなのかは今日の中国とNY市場の動きにかかっていると言えそうだ。
今日の上海総合指数が中国の利下げを好感し、3000を終値ベースで回復するようであれば一先ず市場には安心感が広がる。それと同時に、NY株式市場の下落を抑えることで再び利上げへの期待感が高まりドル買いが強まるだろう。
しかし、反対に、上海総合指数の下落が下げ止まらないようであれば再び月曜日の恐怖感が高まり、ドル売りが加速しかねない。
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テーマ:FX(外国為替証拠金取引) - ジャンル:株式・投資・マネー
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