ヒロセ通商公式ブログ、日々の売買ポイントをわかりやすく解説。 著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断において行われるようお願い致します。

2019-08

[全般]米利上げと日本の追加利下げ期待

先週はイエレン議長や他のFOMCメンバーが年内利上げの可能性を示唆したことでドル全面高となった。しかし、市場は年内利上げの可能性に対して懐疑的な見方も多く、今週も不安定な動きが続きそうだ。

<FRBの利上げ期待>
先週前半はイエレン議長をはじめ複数のFOMCメンバーが年内利上げの可能性を示唆する発言が相次いだ。イエレン議長は先日のFOMCで世界経済による影響を懸念し、利上げを見送った。しかし、今回の講演では「今年後半のどこかで利上げが適切となる可能性がある」と言及。市場はこれまでも何度か利上げに対し肩すかしを食っており、最初はドル買いには慎重な動きがみられた。しかし、その後発表された米4-6月期GDP確定値が3.9%と予想の3.7%を上回ったことでドル買いが一段と進んだ。

<日銀の追加利下げ期待>
また、先週は黒田日銀総裁と安倍首相会談で日銀による追加緩和への思惑が広がった。今週も週初めには黒田総裁の講演や記者会見が行われ、思惑が交錯しそうだ。
先週発表された日本の8月コアCPIは前年同月比で-0.1%と28か月ぶりにマイナスに陥った。これを受け、市場は10月の2回開かれる日銀会合のどちらかで追加利下げを実施するのではといった観測が高まった。先日も経済政策ブレーンの山本議員が「追加緩和は10月30日がいい機会」と発言したことも市場の期待を後押ししたようだ。

米利上げに対し日本の追加緩和への期待が絡み合い、マーケットは先週末からドル円の買いが既に強まった。それだけに、今週は追加緩和の可能性が示唆されないようであれば、その反動が強まる可能性も高い。

<中国株式市場の影響>
また、上海総合指数による世界的な株式市場の動向がどこまで為替市場に影響を与えるかにも注目が集まる。
イエレン議長が利上げに躊躇した一つの理由として中国や新興国市場の動向を挙げた。しかし、先週イエレン議長は中国景気減速懸念がFRBの金融政策に多大な影響を及ぼすことは想定していないと発言。前回からトーンを弱めたものの、市場には中国発世界景気減速懸念が意識される。
今週発表の中国PMIが先週同様に予想を下回るようならNY株式市場の下落を招き、再びドル売りに転じる。
今週も米利上げ時期を巡り、複数のFRBメンバーの発言や雇用統計など重要な米経済指標の発表を控え依然として不安定な展開が予想される。

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商号:ヒロセ通商株式会社
業務内容:第一種金融商品取引業
登録番号:近畿財務局長(金商)第41号
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会(会員番号1562)

 

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